
目を閉じてみてください。音はそのまま聞こえてきますが、視覚からの情報は失われてしまいます。そう、見える人が目をつぶると、見えなくなる不安や怖れを感じます。見えている状態が普通であって、そこから光や情報が失われていく。単なる引き算であり、マイナスという感覚です。しかし、目の見えない人は、何も見えない暗闇の世界を生きているのでしょうか?
もう1歩踏み込んで、目の見えない人は、目の見える人には見えない世界を感じているのではないか、と考えてみてはいかがでしょうか。
「同行援護従業者養成研修(一般課程)」は、視覚障害のある方の外出支援(ガイドヘルプ)について学ぶための研修です。
→目の見えない人の世界に興味がある
→同行援護の仕事をするにあたって必要な、正しい知識や技術を身につけたい
→高齢者介護とは全く違う、視覚障害者の支援について、深く学びたい
という方は、ぜひご受講ください。
ガイドヘルパーの仕事に即した、実践的なオリジナルコンテンツ
①基本技能と専門的知識
同行援護の基本技能に関しては、基本姿勢を徹底します。利用者さんの半歩前に平行にきっちりと立つ、脇を締める。美しい姿勢が保たれることで、安全と安心が確保されるのです。できるガイドヘルパーかどうかは、姿勢を見れば分かります。何よりも先に、基本姿勢をしっかりと身につけることが大切です。
その他、アイマスクをしながらの食事介助や、階段昇降やまたぎ、トイレの介助についてなど、あらゆる場面における基本的な動作をみっちり練習します。2日目は町田駅を利用させていただき、エスカレーターの上り下りや電車の乗降など、実際のガイドヘルプを想定した実践的な体験をしてもらいます。


②当事者との交流・相互理解
視覚障害のある方が実技演習に参加してくれます。実際の交流を通して、同行援護の正しい技術や実際のガイドヘルプ活動を体験することができます。
当事者の方と実際に触れ合ってみること、直接に話をすることによってこそ、相互の理解は深まるはずです。
当事者の方が、グループワークにも参加して、視覚に障害のある方の気持ちや考え、経験談などを語ってくださいます。私たちの想像を超える話が飛び出すかもしれませんね。


③屋外での実習
ガイドヘルプ本来の目的は、余暇をいかに楽しく過ごしてもらうこと。そこで、屋外に外出することにしました!
教室から町田駅、町田駅から電車に乗って橋本駅まで、歩き回ったり、食事をしたり、100円ショップに寄って買い物をしたりします。視覚障害のある方とガイドヘルパーが過ごすように、私たちも外出の研修を楽しみながら、あらゆる局面における実践的な学びを得ることができます。

タイムテーブル
第1日目 |
9:30~11:30 |
2 |
同行援護の制度と従業者の業務 |
11:40~14:00 *途中休憩20分挟む |
2 |
同行援護の基礎知識 |
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14:00~18:00 |
4 |
基本技能 |
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第2日目 |
9:30~11:30 |
2 |
情報支援と情報提供 |
11:40~14:00 *途中休憩20分挟む |
2 |
代筆・代読の基礎知識 |
|
14:00~18:00 |
4 |
応用技能 |
*昼食はガイドヘルパーの演習の流れの中で召し上がっていただきます。
*雨天決行になりますので、雨天の場合は雨がっぱ等をご用意ください。
修了証明書

研修終了後には、「同行援護従業者養成研修」修了の資格が手に入ります。この資格を持っていなければ、同行援護の仕事に従事することはできません。もちろん、履歴書にも「同行援護従業者養成研修修了」と書いていただけます。
講師紹介

千種珠美

尾形亜希子
湘南ケアカレッジの講師は、同行援護(視覚障害者のガイドヘルプ)の経験が豊富であり、教えることに対しての技術と情熱を持っています。分かりやすく丁寧に教えさせていただき、同行援護の仕事の素晴らしさをひとりでも多くの人々に伝えたい、と願っております。
受講料
19,000円(税込、テキスト代込)
定員
24名限定
*授業内容の関係上、1クラスを少人数に限定させていただくことをご理解ください。
受講資格
介護職員初任者研修課程修了者(修了予定者を含む)、ホームヘルパー2級課程修了者、介護福祉士並びに東京都居宅介護職員初任者研修課程及び東京都障害者居宅介護従業者基礎研修課程修了者、東京都障害者(児)居宅介護従業者養成研修1級課程、2級課程及び3級課程(旧東京都障害者(児)ホームヘルパー養成研修の各課程を含む)の修了者(修了予定者を含む。)、介護保険法上の訪問介護員、実務者研修修了者、介護職員基礎研修課程修了者。
研修日程
11月21日(日)、28日(日)全2日間
9:30~18:40 *昼休憩40分含む
*同行援護従業者養成研修(一般課程)は全2日間で修了する研修になります。
*定員の関係上、振り替えはできませんのでご了承ください。
研修会場
湘南ケアカレッジ町田教室
生徒さんの声

感動しました
とても勉強になりました。介護の仕事をしているため、どうしても体全体で介助してしまいたい気持ちになってしまいます。色々な研修を受けてきましたが、初めてのことが多く、受講して良かったと思います。特に階段の乗降など、とても難しいと思いました。食事の介助は、仕事では全介助が多いので、今回の体験で説明がとても必要だということも分かりました。あまり見たことがない福祉用具が多く、便利であることに感動しました。(伊東さん)

私の人生にとってプラス
アイマスクをしていたことで、キャンディの味が分からなかったりと、見えない経験は貴重でした。お弁当の説明や市役所のスロープ階段体験、トイレの入り方等、勉強になりました。自らがアイマスクを使用し、利用者役になることで、基本姿勢の意味が理解できました。熱心に教えてくださる先生方の気持ちが伝わり、もっと勉強したいと思いました。レストランでの水の出し方、切符の買い方等も学び、何より畑山さんにお会いできたことは、私の人生にとってプラスになりました。(笹田さん)

目が見えないと他の感覚が鋭くなる
1日目の研修では見えない世界を初体験し、目が見えないと他の感覚が鋭くなると感じました。そして、過剰な介助は不要だということも知りました。食事の説明においては、物の説明はきっちりと、位置関係ははっきり伝えることさえ出来れば、かなり自立で行ってもらえることを知りました。「介助」と「お世話」の違いを自覚し、しっかり「介助」出来るガイドになりたいと思いました。(Sさん)

こどもの国は草の香りや風がとても爽やか
分からないことを一つひとつ学ばせていただくことの喜びを感じつつ、エレベーターやエスカレーターの介助、切符の買い方など、全てが初めてで大変勉強になりました。こどもの国は草の香りや風がとても爽やかでした。最初はしっくりしなかったグループワークも、2日間研修でご一緒しているうちに親近感を覚えました。とても楽しかったです。(柏木さん)

せっかく覚えたことを忘れない
基本姿勢を覚えるのが大変でしたが、研修初日の後、右腕をふらないことを意識したり、右側に人がいることを想像しつつ行動しました。トイレに入る時にも、誰かを同行援護しているつもりで言葉を頭の中で繰り返したり、せっかく覚えたことを忘れないように努力しました。階段や屋外、舗装外道路などでは案内すること、される事の大変さを知りました。大変貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。(Sさん)
繰り返し練習できたので良かった
基本姿勢や階段の昇降、またぎ動作など、繰り返し練習できたので良かったです。音と香りのコラボレーションは楽しかったです。実践的な練習(エレベーターやエスカレーター)電車の乗降などできてよかったです。休日で混んでいて大変でしたが、この研修に参加できてよかったです。ありがとうございました。(Aさん)

世の中が変わる
目からの情報がないだけで、こんなに世の中が変わるのですね。同行援護も十人十色。基本をしっかり忘れないようにと思いました。何でも勝手にするのではなく、きちんと同行援護の本質を理解しなければいけませんね。2日目はかなり遠くまで行った気がします。安全のためにも、利用者さんの必要とする情報をきっちりと伝えられる介助者になりたいです。(澁谷さん)

お申し込みの流れ
①以下のお申し込みフォームに入力してお申し込みください。もしくはお電話(042-710-8656)にて直接お申込みください。
※いずれの場合も、ご希望のクラスが定員になりますと受付できませんのでご了承ください。
②受講確認書をお受け取りください。
ご自宅に「受講確認書(受講料お振込みのご案内)」が届きます。
③ 受講料をお振込みください。
「受講確認書」が到着後、1週間以内に受講料をお振込みください。お振込みは、銀行ATM やネットバンキングからでも可能です。※手数料は各自でご負担ください。また、お振込みは案内をよくご確認の上、お願いいたします。
④研修当日 申し込みクラスの日時をご確認の上、教室までお越しください。当日、テキストをお渡しします。
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