そのときに向けて

4月からスタートした日曜日クラスが、先日、ようやく修了しました。およそ4ヶ月間の長丁場でしたが、終わってみると、あっという間でした。最後は誰もが別れを惜しみながら、教室の扉をくぐり、帰途につかれました(打ち上げに参加された方もたくさんいたようですが)。週に1度の日曜日クラスは、短期集中クラスと違い、時間をかけて、少しずつ仲良くなっていきますので、別れの寂しさもジワジワと訪れるのかもしれません。これから先、湘南ケアカレッジの卒業生として、どんな形であれ、ご活躍をお祈りしておりますし、何か困ったことなどがあれば、いつでも相談に乗りますので、教室に戻ってきてくださいね。

日曜日クラスの最終日、修了試験が始まり、静寂の中、生徒さんたちが真剣に試験に取り組まれている姿を見ていると、ふと半年前の記憶が蘇ってきました。私はあのとき、誰もいない教室で、生徒さんたちや先生たちの姿を思い浮かべながら、これから始まる「介護職員初任者研修」に思いを馳せていました。机や椅子、ベッドや車椅子は教室に運び込まれたばかり。ほんとうに生徒さんたちは来てくれるのか、最高の福祉教育を提供できるのか、期待と不安で一杯でした。そのときに撮った写真がこちらです。

あれから半年が経ち、溢れんばかりの生徒さんたちが修了試験に取り組んでいる教室は、あのときの教室とはまるで別世界のよう。湘南ケアカレッジの理念である、「より安心の受講料で、より早く(集中的に)、最高の福祉教育を提供する」に共感してくださった人々がこんなにもいらっしゃったのです。紆余曲折を味わいながらも、1年半ぐらいの歳月を費やし、多くの方々に力を貸してもらいながら作った学校ですので、ある種の達成感を伴って、なんとか形になって本当に良かったと思えました。

 

これからは、今と同じもしくはそれ以上の高い熱量を持ちながら、価値を提供し続けてゆくことが大切になってきます。何かを始めるのも大変ですが、続けてゆくことの方が遥かに大変であることを私は知っています。マイホームとか車とか、そういうあらゆるものと引き換えにして学校を作った自分の家族ためにも頑張らなければならないのですが、今はそれ以上に、湘南ケアカレッジを信じて応援してくれている方々のために、支えてくれているチームのために、いつまでも学校を続けていかなければならない。そう強く思っています。

 

日曜日クラスの卒業生から、別れ際に、「実務者研修はやらないのですか?」と聞かれました。「湘南ケアカレッジの卒業生が、これから介護の現場で働いて、経験を積んで、そろそろ介護福祉士になろうかなと思ったときぐらいのタイミングでやりたいと思っています。遅くても再来年度にはやっていたいですね。そのときはぜひ戻ってきてください!」とお伝えしました。もちろん本音です。その方は、「分かりました。1日も早く現場で働いて、そのときが来るのを待っています!」と言いながら、笑顔で去っていかれました。そのときに向けて、私たち湘南ケアカレッジも、成長し続けていかなければなりません。