どこかでつながっている

光があるからこそ影があるように、月が満ちれば欠けるように、介護職員初任者研修にも始まりがあれば終わりが訪れます。初日の開講式から始まり、計15日間、生徒さんも私たちも最終日の修了試験の合格、そして資格の取得を目指して、介護の勉強に取り組みます。15日間(日曜日クラスだと15週間)のカウントダウンはあまりにも長いと思っていたけど、最終日を迎えてみると本当にあっという間でした、と誰もが口を揃えます。それは修了試験に合格して、資格を取ることが当初の目的だったかもしれませんが、いつの間にか、クラスの仲間たちと共に学びを深めていくことが楽しくなってくるからだと思います。

そうはいっても、介護職員初任者研修にも必ず終わりが訪れます。最終日には、研修全体の振り返りを行い、この研修を通して学んだこと、自分の考えや介護に対するイメージが変わったことなどについて話し合ってもらいます。そして、これから介護の仕事をするにあたって(家庭介護をする場合でも)、大切な知識や情報を改めて総復習しながら、最後の修了試験につなげていきます。

 

このあたりになってくると、生徒さんたちはテストのことが気が気ではないのですが(笑)、私はもうすぐ終わってしまうのだという感慨にふけることになります。もう何度も終わりを体験しているからなのでしょう。最終日の最後の時間、60分の修了試験が行なわれると、合格された方はもう(しばらくは)湘南ケアカレッジに通うことはなくなってしまうのです。

 

先日、日曜日クラスの方からお電話をいただき、新年会を企画しているのですが先生方はいかがですか?とお誘いいただきました。とても嬉しかったのですが(実はあまり誘っていただくことがないので)、参加できない理由をお伝えしました。本当は皆さんといろいろなことを話したい、顔を出すだけでも出したいというのが本音です。それでも遠慮させていただいたのは、学校のルールとして、先生方は飲み会等には参加してはいけないと決めているからです、すいません(理由はお伝えしたとおりです)。

 

もちろん、困ったことや相談ごとがあれば、いつでも(できれば授業時間以外に)教室に来てくださいね。メールやFacebookや電話でも結構です。おそらく介護の仕事にたずさわると、この先、色々と困ったことや聞いてほしいことなど出てくると思います。そんなときは遠慮なく湘南ケアカレッジを利用してください。何らかのアドバイスができるかもしれませんし、少しは問題解決につながるかもしれません。たとえ実際には教室に来ることがなかったとしても、困ったらいつでも相談できる学校があると思うだけで安心ではないでしょうか。

 

そのような形で、卒業生と学校はどこかでつながっていたいのです。それにしても、研修が終わっても、こうして集まることのできるクラスの皆さまがうらやましく思います。そして、そのような素敵な仲間たちと知り合う場所や機会を提供できたことに、大きな喜びを感じざるをえません。