千客万来

夏休みが終わったと思いきや、卒業生さんたちが教室に遊びに来てくれました。月曜日と火曜日だけで計8名!皆さんアポなしで突然にやって来るので驚いてしまいますが、それぐらい気軽に顔を出してくれているということなのでしょう(笑)。私が子どもの塾をやっていたとき、私を含めて、先生たちが最も嬉しいことのひとつは、卒業生が遊びに来てくれる(顔を出してくれる)ことでした。ルーティン化しがちな日常に突然やってくる卒業生の存在が、先生たちにとって、今教えていることが未来へつながってゆくという実感になるからだと思います。


月曜日の朝、最初に来てくれたのは4月生のOさんでした。実は夏休み中にも来てくれていたようで、私を捕まえるなら朝だと思ったそうです。毎日、授業前にあいさつをしているのを覚えていてくれたそうです。Oさんとは田舎が岡山という共通点があり、いつもは私がお土産として買ってきている「きびだんご」を、生まれて初めて人からいただくことになりました。Oさんとは、現場における介護士、看護師の不足、フィリピン人の介護士、介護における英語の話など、新しく1階にできたカフェで楽しく話しました。

 

火曜日には昨年の7月生のKさんが立ち寄ってくれました。Kさんからは1ヶ月ぐらい前に、ニチイでサービス提供責任者として頑張っているけど大変だという相談を受けて(話を聞いて)いました。今日はこれからダウン症のお子さんのガイドヘルプでドラえもんの3Dの映画を観にいくとのこと。正直に言って、私も観に行きたいぐらいで、「そんな羨ましい仕事があるんですねえ」と言うと、「うちの息子には、お父さんは仕事で行くんだからな」とくれぐれも伝えておいたとのこと。息子さん、理解してくれたかな?

 

その他、5月短期BクラスのHさんとYさんのコンビが来てくれました。クラスメイトのMさんの修了証明書が曲がってしまったとのことで、わざわざ持ってきてくれたので、新しく作り直して送りました。昨年の8月生のKさんも来てくれて、一緒にお昼を食べながら、クラスメイトたちの今を教えてもらいました。8月23日(土)には町田で同窓会があるそうです。12月日曜日クラスのTさんはこれで5度目ぐらいで、町田の楽器屋さんに行くときに少し足を伸ばしてくれます。たまたま同じ事業所で仕事をしている6月短期生のMさんとIさんと、会うとケアカレの先生方の話をしているとのことです。

 

千客万来とはこのことだと思った2日間でした。記憶の断片をかき集めて書きましたが、こうして気軽に顔を出してくれるのは嬉しいことですし、そういう学校でありたいと願います。私たちが何か力になれることがあれば、いつでも相談に来てほしいと思います。私たちはどうしても目の前にいる生徒さんたちに全力を注がなければならないのですが、卒業生さんたちにふと出会うことで、学校とは未来へのかかわりの場でもあると改めて知ります。そこには物を売って終わり、人を右から左へと流して終わりではない、人と人の関係、気持ちと気持ちの結びつきがあるのです。私たちが思っている以上に、今私たちが伝えていることは未来へとつながってゆくのです。


お土産までいただき、ありがとうございました!