アリガトウ

今年は初めて生徒さんたちから年賀状をいただきました。介護職員初任者研修の修了後、少しずつ仕事を始めていること、介護タクシーの事業を始めた報告、湘南ケアカレッジが終わってしまいしばらくの間ケアカレシックになったこと等々、卒業生さんたちの現況を知ることができ、とても嬉しく思いました。その他、夢への一歩を踏み出したという4期生からの手紙が届いたり、バレンタインデーのチョコや焼き栗、ワッフルを持ってきてくださった卒業生もしました。湘南ケアカレッジも間もなく3年目を迎えようとしており、卒業生さんたちの輪が広がっているのを実感しています。


先日届いた「目標、夢への一歩」と題された手紙は、おととしの5月短期Bクラス(第4期生)からのものでした。封筒の裏に書かれた差出人の名前を見たとき、思わず声を出してしまうぐらい懐かしく、嬉しい名前でした。彼女は千葉県のディズニーランドの近くから毎日通ってくれた生徒さん。最初は大変そうでしたが、次第に通うのが楽しくなってきたようで、あっと言う間の15日間だったそうです。そんな彼女が研修最後の日に言ってくれた、「いつか先生たちのような先生になりたい」という言葉は忘れられません。湘南ケアカレッジが開校して初めての、先生になりたいと言ってくれた生徒さんでした。

そんな彼女は、紆余曲折あったようですが、今は障害者の施設で介護の仕事をしているそうです。手紙には障害者の介護についても語れる先生になりたいと書いてありました。湘南ケアカレッジに通っていた当初は、ややもすると頼りない感じの生徒さんでしたが、その文面からは彼女の情熱のようなものが伝わってきました。人の深いところは分からないものだと思います。彼女のどこにこのような情熱が眠っていたのか。それとも、彼女が手紙に書いてくれたように、湘南ケアカレッジの先生方の想いが彼女を変えたのか。障害者介護の現場でいろいろな経験を積み、素晴らしい介護福祉士となって、いつか先生として湘南ケアカレッジに戻ってきてくれることを願います。

学校としては、生徒さんが成長し、先生になって戻ってきてくれることは最高の形です。先生から生徒さんに伝わった情熱の炎が消えることなく、さらに次の世代の方々にも燃え移っていくためには、最初の炎の大きさがあればこそ。そこに至るまでには膨大な時間が必要なことは承知ですが、自分が教えた生徒さんたちが成長して先生になり、教えてもらった先生たちを超えようと努力することで、教えた先生たちも負けじと高みを目指すことで切磋琢磨できる。そんな松下村塾や適塾のような学校になれば最高ですね(笑)。

最近はとても豊かになってきていることを実感しています。先生と生徒、学校とお客さまという関係を超えた関係を持つ卒業生がたくさんいる、そういったつながりが私たちの想像を遥かに超えて広がっているということです。この前も、町田の仲見世通りで大判焼きを買おうと思ったら、店員さんが昨年8月日曜日クラスの卒業生でした(前々日に同じクラスの2人が教室に来てくれて食事に行った話をして盛り上がりました)。

そして何よりも、卒業生さんたちの心の中に湘南ケアカレッジが残っていることが嬉しいです。バレンタインデーのチョコを持ってきてくださった卒業生は何と第2期生の方でした。おととしの4月日曜日クラスを修了してから、2年近い歳月が流れているにもかかわらず、湘南ケアカレッジのことを思い出してくれて、教室に立ち寄ってくれたというのは本当に有り難いことです。いつまでも生徒さんたちの心の中に残る学校になれるよう、先生方と共に、これからも最高の福祉教育を提供し続けていきたいと改めて思います。