別の側面から見てみる

2人の卒業生さんたちがワッフルを持って相談に来てくださいました。今の職場での問題や人間関係の難しさなど、それぞれが置かれている状況や立場によって心配や悩みは異なります。私は卒業生さんからの情報しか知りえませんので、ここをこうした方が良いという絶対的なアドバイスなどできませんが、話を聞くことはできます。自分の今置かれている場所と全く違うところに行って、人に会って話をしてみるだけで、自分の心の整理ができたり、わだかまりが取れたり、落ち着いたりするかもしれません。いつでも帰れる場所、気持ちをリセットできる場所として湘南ケアカレッジが存在できれば幸いです。

 

そんな中で、私がもしお伝えすることができるとすれば、別の側面からも見てみてくださいということだけです。それが意識的にできるようになると気持ちが楽になりますし、あとは時間が解決してくれることが多いからです。私を含めて、ほとんど全ての人は、世の中の物ごとや他者や現象を、ひとつの側面(自分から見た面)からしか見ることができません。たとえば今、あなたが見ている風景はあなたに見える面であり、その背面にはあなたには見えない面があります。見えなくても良いし、見えなくて当然ですが、自分には見えない面があることを知っておいた方がよいでしょう。

 

うまく行っているときは、自分の見えている面からだけでもいいのです。しかし、うまく行かないときには、視点を切り替えてみることが大切です。どのように切り替えるかというと、想像するしかありません。自分に見えている側面を後ろから(別の側面)見たら、どう映っているのだろうと想像するのです。自分が向こう側に回ってみるという方法もありますが、その場合も自分から見た面であることに変わりはなくなってしまうので、ほんとうの意味において自分の視点から抜け出すためには想像力を働かせるしかないのです。

 

これは決して簡単なことではありません。たとえば地球の裏側にあるブラジルのことを想像してみようと言われても、ある程度の知識や経験がなければ、想像は働きませんよね。これが学ぶことの大切さです。そして、別の側面が見えるようになると、ときには自分の考え方が一方的で偏っていることを思い知りますし、自分の置かれている苦しい状況が実はそれほど気に病むことではなく、または日々の積み重ねと時間が解決してくれるのを待つしかないことが分かるかもしれません。

 

 

別の側面が見えてくるきっかけは、人それぞれだと思います。好きなことに没頭することでパッと視野が開けたり、全然違うことをやってみることで別の世界から見られたり、ケアカレのような別の場所に行くことで気持ちがリセットできたりするのだと思います。そのような心の拠りどころとなる趣味や場所や人をどれだけ持っているかは、私たちが生きてゆく上で大切なことなのかもしれません。