Fitbitに教えてもらったこと

今年に入ってから、Fitbitというリストバンドを付け始めました。歩数や心拍数から、カロリーの消費量、睡眠時間まで、スマートフォンのアプリと連動することで、全てを数字として把握できるようになっています。もともとは、自分の睡眠はどうなっているのだろうという単純な興味があり、あわよくば目覚めの良いタイミングで起こしてほしい(そのような機能はありませんでした)という希望がありました。さらに10年後の自分に感謝されるために、健康をプレゼントしたいと決めました。その第一歩として、実験的にFitbitを付けてみたのです。

結論から言うと、大きな気づきや変化がありました。たった10日間ほど装着してみただけで、自分の1日の運動量から食事や睡眠に至るまで、良いところも悪いところも明確になり、具体的にどこをどのように改善すべきか分かりました。現時点での気づきや変化は、以下のとおりです(*あくまでも個人的な感想です)。

 

・歩いて通勤すべし

→私は学校と自宅を2往復/日することがほとんどで、そのうちの1往復は自転車ではなく歩いて通勤(30分程度)しないと、1万歩/日に達しないことが多い。長い距離を速く歩くことで、アクティブな運動をすることができる。

 

・風呂から上がったらすぐに寝るべし

→体温が高くなった状態でそのまま就寝することにより、体温が下がるタイミングで深い眠りにつくことができる。Fitbitは、「目覚めた状態」、「レム睡眠」(介護職員初任者の授業で学びましたよね!)、「浅い睡眠」、「深い睡眠」の時間ごとにグラフとして教えてくれます。

 

・あまり長時間寝ても意味がない

→元旦明けに1日だけ、昼まで寝てみた(10時間程度)のですが、実際に寝ているとカウントされたのは5時間程度でしかありませんでした。良く寝たと思ったのは、単なる気持ちの問題だったみたいですね。眠りにつくまでの時間を考慮しても、6時間睡眠ぐらいで私は十分です。

 

・甘いものを食べるのをやめた

→これは思わぬ効用ですが、せっかく健康管理をしているのに、甘いものを食べては本末転倒だよねということでやめました。あれほど大好きだったコーヒーを飲みながらの甘味でしたが、食べないと決めたら、食べなくても何の問題も生じませんでした。あれはただの習慣の産物だったのですね。

 

おそらく上記の気づきや変化は、Fitbitを使って数字として把握しなければ、うすうすは分かっていたとしても、具体的な行動まで移すことができなかったはずです。運動をしなければいけない、健康管理をしなければなららないと心で思っているだけでは何も変わらないのですね。現状を客観的に把握してみることからしか、具体的な行動を起こし、未来を変えてゆくことはできないのでしょう。

 

 

自分では良かれと思っていても、私たちは普段いかに思い込みで行動していて、何気なく悪しき習慣を繰り返してしまっているのです。そんなことをこの年齢になって気づくとは…。今までどれだけぬるま湯に浸かって生きてきたのだろうと、我ながら情けなくなります。あらゆることを合理的で効率的に進めるのは息が詰まりますが、せっかくの人生ですからより良く生きることから逃げてはいけませんね。ここまで大きな学びを与えてくれたFitbitには感謝をしつつ、近いうちに外しても大丈夫な日が来ることを願います。