イキイキしているね

「『ケアカレに通い始めてから、イキイキしているね』と言われました!」と6月短期クラスの生徒さんが教えてくれました。彼女が働いている施設には、ケアカレの卒業生さんたちが多くいて、彼女が今、介護職員初任者研修で学んでいることを知っています。だからこそかもしれませんが、彼女が現場に戻ってどのように仕事をしているかを見ていて、実際に彼女は以前と比べてもイキイキと働いているのだと思います。本人は意識していないのかもしれませんが、周りにはそう映っているということです。なぜかというと、介護職員初任者研修にて学んでいることと今の彼女の仕事がつながり、その意味と意義が分かったからかもしれません。

 

たとえ同じ仕事であっても、その意味と意義を(何となくであっても)分かっている場合とそうでない場合には、本人のモチベーションはもちろん、その成果も全く違ったものになります。有名なレンガ職人の話があって、ひとりは「生活を立てるためにレンガを積んでいるだけだ」と言い、ひとりは「できるだけ上手くレンガを積もうとしている」と言い、もうひとりは「大聖堂をつくっているのだ」と答えました。同じ仕事をしているのであれば、後者の方が自分自身が楽しいのはもちろん、周りの人たちにとってもイキイキとして映り、その仕事を通して誰かを幸せにできるのではないでしょうか。

 

このレンガ職人の話はたとえ話ですが、現実には一人目の人、二人目の人、三人目の人がいるわけではありません。同じ人であっても、一人目にも二人目にも三人目にもなりえるのです。そして、一人目から2人目、二人目から3人目と変わっていくためには、教育や教養が必要なのです。モチベーションの問題ではなく、意味や意義を学ぶことによってこそ、一人目の人は2人目に、二人目の人は3人目になりうるということです。教育や教養はいろいろな意味で大切なのですが、何よりも自分自身のモチベーションと周りの人たちの幸せのために役に立つのです。

 

 

湘南ケアカレッジも、先生方や私の生活のために資格を売っているのではなく、素晴らしい介護の研修を提供するだけではなく、それを通して生徒さんたちの世界観が変わり、より良い人生を生きてもらい、周りの人たちを幸せにしてもらいたいと願っています。ケアカレに来てから人生が変わったと言ってもらえたら最高ですし、そのようなイキイキとして映る人たちをひとりでも多く増やしていきたいと思います(現在3000人!)。そのためには、私たちも学び続け、常にこの仕事の意味と意義を確認しなければいけませんね。