フラットな関係

実務者研修の生徒さんから、無事に実技テストに合格できたお礼と共に、ケアカレで研修を受けられて良かったと感謝のメールをいただきました。先生方にも感謝しつつ、クラスメイトの中で友だちもできたと報告してくださいました。「世界観が変わる福祉教育を」という理念を掲げて開校した湘南ケアカレッジも8年目に入り、私たちが最高の福祉教育を提供するだけでは完全ではなく、クラスの雰囲気というか一体感が何よりも大事ということをつくづくと感じています。先生方と生徒さんたちの関係はもちろんのこと、生徒さん同士の関係性が重要です。もっと言うと、たった一人でも仲良くなれた人がいたら、その学校や研修は最高の思い出になるということです。

今年最後の介護職員初任者研修11月短期クラスも、生徒さん同士の関係性が良かったです。それは朝の授業が始まる前の生徒さん同士のやりとりや授業中の取り組みの雰囲気、そして授業が終わって仲良く帰っていくときの表情などから伝わってきます。生徒さん同士の仲が良くなり、クラス全体の雰囲気が良くなると、生徒さんと学校や先生方との距離もあっという間に近くなります。互いに話しかけやすかったり、聞きやすかったりするようになるのでしょう。こうなればしめたもので、生徒さんたちも先生方もリラックスして授業に臨むことができるようになります。

 

湘南ケアカレッジのほとんどの研修やクラスにおいて、一気にまたは少しずつ、研修全体の一体感が高まっていくのは、フラットな関係が保たれているからだと私は思います。特に生徒さん同士がフラットな関係の中で一緒に研修を過ごすことによって、日常生活の中ではありえないつながりができるのです。それはいかに私たちが普段の生活において、それぞれの立場や役割、上下関係の中で生きていることの裏返しでもあります。家では親子や夫婦という関係性や役割があり、仕事に行くと上司部下、または先輩後輩という上下関係の中に放り込まれます。気の置けない旧来の友人であったとしても、それぞれの社会的立場が変化するにつれ、微妙な関係性のズレが生じたりするのではないでしょうか。

 

 

介護職員初任者研修も実務者研修も、私たちが背負って生きている関係性や経歴、立場などの全てを下して、生徒さんたちは出会います。そこには年齢も性別もほとんど関係なく、ただ一人の人間同士として出会うのです。だからこそ、クラスメイトに中学2年生がいても、80代の方がいても、いつの間にか何の違和感もなく溶け合っていくのです。これって意外と普通のことではないと思うのは私だけでしょうか。そういう出会いこそが、人生においてとても大切な出来事なのではないでしょうか。それがたとえ一瞬や一時期のものだったとしても、湘南ケアカレッジが誰もがフラットな関係でいられる場所として存在できることを私は誇りに思います。