顔の見える学校を

「介護職員初任者研修」の4月短期集中クラスの修了試験が終わり、修了認定会議を経て、無事全員の修了が決まりました。ひとり1人の生徒さんの顔を思い浮かべながら、今、修了証明書をひとつずつ作っています。この修了証明書が自宅に届いて、封筒を開いて、取り出すときの、4月短期集中クラスのメンバーの笑顔が見えるようです。

 

上の写真は、もちろん修了証明書ではなく、4月短期集中クラスの皆さまから湘南ケアカレッジへいただいた色紙です。全員からの暖かいメッセージが記してあります。最終日の修了試験が終わったあといただいたのですが、あまりの嬉しさに言葉に詰まってしまいました。湘南ケアカレッジに来てくれただけで、こちらが感謝してもし足りないぐらいなのに、逆に感謝してもらえるなんて。この色紙は私たちの宝物です。

最高の福祉教育を届けたいという想いで先生方と頑張ってきたつもりですが、それは一方的だったのかもしれません。最後は生徒さんたちの想いが合わさって、最高になるのだと思いました。4月短期集中クラスの皆さまからは、色々なことを教えてもらった気がします。

 

顔の見える学校をつくりたい。改めて、そう強く思います。生徒さんひとり1人の顔が見える学校。先生やスタッフの顔が見える学校。たった15日間のスクーリングであり、たとえ一期一会であったとしても、顔の見える関係を築きたい。それは言葉で言うほど簡単ではありません。

 

かつて私が大手のスクールで働いていたとき、生徒さんの顔は見えませんでした。ひとりのスタッフが複数の教室を担当していれば当然ですし、重要なのは、生徒数であり売上であり、どれだけコストを掛けずに講座を回すか。それはそれで大切なことだと思いますが、左から右へと資格とお金が流れて行くだけで、そこに喜びや感謝や幸せはありませんでした。甘っちょろいと思われるかもしれませんし、そう思うのは今だけだよと突っ込まれるかもしれません。でも、もう顔の見えない学校の時代は終わりにしたいのです。