湘南ケアカレッジは、「世界観が変わるような最高の福祉教育を提供する」を理念としています。世界観が変わるというと大袈裟に聞こえるかもしれませんので、もう少し噛み砕いて言うと、ものの見方や考え方が変わるということです。湘南ケアカレッジの「介護職員初任者研修」を受けてくれた方が、世の中の見え方が変わった、自分自身の考え方が変わったと言って（思って）くれると、介護・福祉教育の専門校である私たちにとって、これ以上の喜びはないのです。
先日修了した４月短期集中コースの最後の授業で、「介護職員初任者研修」全体の振り返りを行ないます。学校によって振り返り方はそれぞれだと思うのですが、湘南ケアカレッジは「どう変わったのか？」に重点を置いて、自ら考え、そしてグループで話し合ってもらいます。１５日間の研修を受けてきたのちですので、それぞれに多くの学びがあり、考え方や価値観が変わってきています。それを他者と共有することで、さらに深い気づきが得られるということです。
以下、振り返りを通して挙げられた生徒さんの変化です。
「介護に対するイメージはどう変わりましたか？」
・利用者の尊厳、人権の尊重を第一として支援することを学んだ。
・コミュニケーションや声かけの大切さを学んだ。
・お手伝いするのが全てではなく、自立を支援していく仕事である。
・介護者が主体ではなく、利用者さん主体のケアの重要性を知った
・残存機能を生かした自立支援の重要性を学んだ。
・正しい知識や想いがないと、本当の意味でのケアはできないと知った。
・介護に対する想いの「芯」や「軸」ができたと思う。
・介護者のケアの質によって、利用者さんの残された時間の価値が決まってしまう。
・利用者さまの人生をおあずかりしている。
・人は人として最期まで尊厳を持って生きる権利がある。
・介護はチームで動く仕事である。
・腰を痛めない介助法を学んだことで、身体的にきついイメージが軽減された。
・利用者主体の初心を決して忘れてはいけない。
・出来るようになることを共に共感できる。
・本人のためになるような声掛け。
・なぜ患側を守るのか、なぜ声かけをするのかなど、１つ１つの行為の意味の深さを知った。
「介護職（もしくは介護という仕事）のどこに魅力を感じましたか？」
・自立支援をサポートできたとき、心に寄り添うことができたとき、ありがとうと言ってもらえること。
・人生経験の話をじっくり聞けること。
・知識や技術を磨いていくことで、利用者さんの生活を向上させることができる。
・基本的人権など、自分自身にも当てはまること。
・ありがとうと言われる人間の温かみに触れられることに魅力を感じる。
・自分の知らない人たちと接することによって、視野が広がる。
・少しでも誰かの役に立てるという喜び、やりがいを感じる。
・技術が人を心地よくさせるということを知りました。
・利用者さんを支えていくというのは、とても価値があることであり、自分自身にとっても勉強になりました。
・人生の大先輩とのふれあいで、逆に介護職も学ぶことができる。
・広い知識を持って利用者さんと接しないと、小さな異変に気が付けない。
・知識を身につけたことで、家族や友人など、身近な人の力になれ、自分の人間としての幅が広げられる。
・利用者さんと喜怒哀楽を共にできる最高の仕事！
・できない部分をサポートしたり、できることを一緒に頑張ってできたら一緒に喜べることが魅力的。
・親の介護は自分でしたいが、仕事となると若干不安。でも知識を身につけたおかげで、身近な人の力になれそう。
・利用者さんのためになるような仕事がしたい。
・ここで学んだことを活かし、１人でも多くの利用者さんの自立支援に関わることで、喜んでもらえるたり、また利用者さんから学ぶこともあると思う。
・それによって働く側のやりがいにつながっていき、働く人も利用者さんも楽しく過ごせたらと思う。
現場ではなく、身内に何かあったときや、福祉用具や新しいおむつの開発をするなど、多方面に職があり魅力を感じた。
「介護職員初任者研修」を受講する前の介護に対するイメージは、ほとんどの生徒さんは一般の方々が抱くのと同じものだったと言います。「お世話をする」、「弱い人を守る」、「体を痛める」、「きたない」、「肉体労働」などなど。それが上のように、ほぼ１８０度と言ってよいほどに考えが変わります。「変わりましたよね？」と押しつけがましく言っているのではなく、自身を振り返ってみると、驚くべきほどに変わっているのです。大袈裟に言うと、世界観が変わったということです。そこからさらに、介護の仕事の魅力をたくさんの方々が感じてくれたようですね。これが湘南ケアカレッジが「介護職員初任者研修」を通して社会に貢献できることのひとつです。