5月生を振り返って

遅ればせながら、5月生のアンケート結果を公表します。ゴールデンウィークが終わってから、立て続けに2つの短期クラスが開講しました。正直に言うと、4月に「介護職員初任者研修」が始まって、初めての卒業生を出せたことでホッとしたことは確かです。まあ、それだけ私たちがこの「介護職員初任者研修」に長い時間をかけて準備してきたことの裏返しなのですが、その安堵の気持ちを感じつつ、気を抜かずに、気を引き締めて臨んだのが5月生の2クラスでした。4月短期クラスの大満足度が79%と高かったことも、良い意味でも悪い意味でも、プレッシャーになっていました。

5月短期Aクラスは大満足が77%。4月短期クラスの79%と比較すると大満足の生徒の割合はやや下がりましたが、アンケートに答えてくれた全員に満足以上と評価していただき(ふつうはゼロ)、満足度という点においては問題なかったといえるでしょう。

 

続く5月短期Bクラスは大満足が79%と4月短期クラスと同じでした。4月短期クラスが終わったときは、こんなに高い満足度は2度と出ないかもと思っていたのですが、そうではありませんでしたね。先生方、大変失礼しました。これは先生方のチーム力の当然の結果なのですね。

 

さすがにここまで来ると、大満足80%の壁を越えたくなります。79%→77%→79%と80%に届かなかったのは、そこにもうひとつの壁があり、その先は、ひとり一人の生徒さんに対して、どのように接していくのか、どのように想いを伝えてゆくのかという個別対応になってゆくのでしょう。

 

研修全体の底上げをしながら、あとは個別に生徒さんのニーズや想いを汲み取り、対応してゆくことができないと、80%の壁は越えられないのかもしれません。数字が全てではないことは百も承知ですが、そうやって1人でも多くの生徒さんが湘南ケアカレッジの「介護職員初任者研修」を楽しんでくれるよう、心を配ることが最も大切なのだと思います。

 

ここまでは学校としての振り返りですが、「介護職員初任者研修」の最後には、生徒さんにも振り返りをしていただいています。以下、「研修を修了して感じたこと、考えたこと」というテーマで書いてもらったものの一部を抜粋して、最後に紹介させていただきます。

 

・最初はとりあえず資格を取るだけのつもりで来たが、実際に研修を受けてみると「今まで何をしていたのだろう」と思うことがたくさんあった。ここで学んだことは、現場に帰ったら、早速生かしていくつもり。

 

・研修を受けて、介護の考え方が変わりました。今までは、過剰介護の考え方でいましたが、研修を受けて、自立支援の重要性がよく分かりました。特におむつの体験は、相手の気持ちを理解するのに役立ったと思います。

 

・介護は大変だという思いを持って研修に参加したが、今では身体介助にも自分の身体を守るボディメカニクスがあること、何よりも利用者さんの気持ちや尊厳を大切にすることも重要だと思えたことが宝物のように思います。

 

・講師の方たちが介護に対してその悪いイメージを払拭してくださいました。厳しいこともあると思いますが、これから湘南ケアカレッジで学んだことを生かして頑張っていきます。

 

介護は大変だというイメージが強かったのですが、実技を学んでいくうちに、少しずつ自信がついてきて、現場でも頑張っていこうと思いました。

 

・自分が思っていた介護とは違い、「きつい」や「きたない」仕事ではなく、利用者さんの気持ち、また自分でできることの満足感を引き出してあげることが大切だと強く感じました。

 

・介護について高齢者や障害者に対する身体的介助との認識を持っていたが、本校で学びを終えて、精神的支援、自立支援の重要性を強く認識しました。単なる座学ではなく、現場に従事されている講師による授業、実技演習は大変良かったです。

 

・ただ身のまわりのお世話をするのではなく、本人の「自立」に向けて適した支えをするものだと分かった。また「出来ない部分」をどうするかより、本人の「出来ること:を中心に考えるものだと知ってからプラスのイメージになった。

 

・手伝うんだけど、全てをやるのではなく、本人ができないことを手伝う(同意)が必要とか、その人を大切に思うことを忘れていました。その人が私だったらと思うと、サポートの仕方も違うと心の勉強になりました。

 

・介護とは介助者主体で行なうものでは決してないということと利用者を尊重し、あくまでもお手伝いをするということが大事だということを学んだ。

 

・お世話をするのではなく、自立できるように介護する側が協力(サポート)することが大切だと思った。特に声掛けをして、コミュニケーションを取ることが大事だと。やりがいのある仕事だと思った。