溶け合ってゆく

先週の木曜日、8月生短期集中クラスが無事に終了しました。36名という大所帯だったのですが、ひとり1人が全体の空気を読んでいたのか、とても静かなクラスというのが第一印象でした。しかし、授業を重ねるごとに次第に仲良くなり、実技が始まってからは笑い声の絶えない活気のある雰囲気へと様変わりしました。それでいて、通信添削にも、実習にも、誰もが真剣に取り組んでくれるという素晴らしいクラスでした。そして最後には、短期集中クラスでは久しぶりにいただきました。生徒さんたちからの色紙!素直に嬉しいです。私たちの宝物です。

 

最終日に修了試験が終わると、どのクラスも必ず打ち上げが行なわれます。もちろん生徒さん主導で、生徒さんによる打ち上げで盛り上がります。今回、先生たちも誘っていただいたのですが、いろいろな大人の事情がありまして、学校として先生たちは打ち上げに参加してはいけないという決まりごとがあり、お断りさせていただきました。正直に言うと、私自身、学校の先生やスタッフではなく、そのクラスの一員として参加できたらどんなに楽しいだろうと、毎回うらやましく思います。同じ目的を持って学んだ仲間たちと打ち溶け合い、別れを惜しむ。人生を最も豊かにしてくれる大切な時間のひとつですよね。

 

無事に終了したと先に書きましたが、実はスクーリング中に病気になってしまい、卒業を延期した生徒がひとりいました。どうしても通いたいという本人の意志が強く、頑張って教室に来ては体調を崩しての繰り返し。彼女ははっきりと自分のことを伝えないタイプなので、異変に気づきつつも、事情はよく知らないというクラスメイトも多かったと思います。私もなるべくそっとしておいてあげたいと考え、本人の意志を尊重したつもりでしたが、私の力不足で、どうにもならないことばかりでした。もっとうまく接することができたのではと反省ばかりです。

 

そんな中、彼女に関わってくれた先生方の献身には頭が下がる思いでした。授業が終わったあともずっと残って看病を続け、心ゆくまで話を聞き、猛暑の中を自宅まで歩いて送り届け、ときには彼女を背負ってタクシーに乗せてくれました。先生方も帰って子どものご飯を作ったり、洗濯をしたり、しなくてはならないたくさんのことがあったはずですが、目の前の困っている生徒を放ってはおけなかったのだと思います。当たり前のように手を差し伸べる先生たちの姿を見て、さらに好きになりましたし、一緒に仕事ができて良かったと心から思えました。

 

彼女には必ず病気を克服して、また湘南ケアカレッジに戻ってきて、「介護職員初任者研修」を修了してほしいです。クラスメイトひとり1人からのメッセージカードを預かっていますので、先生方のメッセージも添えて送りますね。こういう心遣いができる素敵な生徒さんたちが中心にいた、とてもあたたかいクラスでした。また皆さんとお会いできることを楽しみにしています。現場で困難にぶち当たったとき、周りに相談できる人がいないとき、いつでも教室に戻ってきてください。小野寺先生が言っていたように、「死ぬまで無料でサポート」させていただきます(笑)。