雨が降っても、槍が降っても

今日から10月短期クラスが開講しました。心配された台風の影響もなくスタートすることができ、まずはひと安心です。前回の短期クラスも、前々回の短期クラスも、ちょうど台風の上陸とぶつかってしまい、先生や生徒さんたちには大変な思いをさせてしまったので、今回のクラスはこのまま無事に行きたいところです。こういった台風や大雪などのケースでは、「授業はやりますか?」という質問をいただくことがあります。野球の試合や遠足が順延になるように、学校も休校するのかという心配の声です。その際には、「必ず授業は行いますが、決して無理をしないでください」とお答えしています。

 

「雨が降ろうが槍が降ろうが」という慣用表現がありますが、介護職員初任者研修はまさにそのような感じで行なわれます。なぜそこまでするかというと、この研修を終えて、資格を取って仕事をするという関係上、1日でも早く取りたい、取らなければならないという方が少なからずいらっしゃるからです。そういった切実な要望に学校として応えないわけにはいきません。学校の都合で休校して、その方の未来を変更することはできません。だからこそ、学校は必ず開いていて、授業は必ず行なわれます、という姿勢を貫かなければならないのです。まさに雨が降ろうが槍が降ろうがです。

 

あくまでもそれは学校のスタンスであって、来るか来ないかの最終的な判断は生徒さんにお任せしています。生徒さんたちはそれぞれ住んでいる場所も違いますし、利用する交通機関も異なります。何の問題もなくスムーズに来られる生徒さんもいれば、電車が止まってしまったり、バスが動かなかったりして来られなくなってしまう生徒さんもいるでしょう。中には、安全第一で、そういう日は外出しないと決めている方もいらっしゃるかもしれません。

 

たとえば、前々回の台風のときは、家から駅までのバスが待てど暮らせど来なくて、来るのを断念した生徒さんがいましたし、前回の台風のときは、小田急線が止まってしまい、なんとか途中の駅まで来たけどそれ以上先に進めず、振替をした生徒さんもいました。それまで一生懸命通っていただけに、修了が延びてしまうのは悔しかったと思います。

 

無理をしないでくださいと言っても、ほとんどの生徒さんは頑張って来てくれます。前回も前々回も、実際に台風のせいで振替になった生徒さんは3、4人でした。前日から近くのホテルに泊まったという生徒さんがいたのにはさすがに驚きました(ちなみに私はどこも満室でホテルが見つかりませんでした…)。始発で来たという方もいらっしゃいました。危ない中でも出掛けることを賞賛しているわけでは決してなく、あれだけの台風の中でも学校に来てくれたことに感謝したいのです。もちろん、それは先生たちに対しても同じです。そういった強い意志と決意に支えられて、湘南ケアカレッジの「介護職員初任者研修」は成り立っているのです。