言葉にできない

今年に入ってから初めての1月短期クラスが無事に修了しました。プロモーションビデオの撮影も含め、かなり授業に入り込ませてもらったこともあり、とても思い入れの強いクラスのひとつになりました。誰もが一生懸命に授業に取り組んでくれて、ひとり1人は個性的ながらも皆仲が良く、まとまりもあって、言葉にするのは難しいのですが、何とも素敵なクラスでした。途中で参加してくれた卒業生が、「このクラスに入ってもう1度研修を受けたいなあ」と羨ましがっていたほどです。

 

研修の最終日には、生徒さんたちから色紙を頂戴しました。色紙をいただくのは久しぶりだなあと思うと共に、こうして感謝の気持ちを言葉にしてもらい大変嬉しく思います。こんな素晴らしい研修をつくり上げてくださったことに、こちらこそ感謝したいです。15日間の研修が終わるたびに思いますが、授業やクラスをつくるのは、私たち学校だけではなく、生徒さんたちの力も大きいのです。まだ色紙は私と小野寺先生しか読んでいませんが、他の先生方も読んで喜ばれると思います。大切にします。ありがとうございます。

 

最終日にある生徒さんからの手紙を皆さんの前で読みました。その生徒さんは、最終日を振り替えをした関係で、最終日に他のクラスメイトに宛てて手紙を書いてくれました。一緒に卒業できなかったことを残念に思うこと、そして、わずかな間でしたがまるで昔からの友人のように、いやもしかするとそれ以上に仲良くなれたことが嬉しいと記してあり、手紙の最後には、ちょっとロマンチックに、小田和正さんの「言葉にできない」の詩が添えてありました。

 

「あなたに会えて、嬉しくて言葉にできない」、なんて大袈裟に思われるかもしれませんが、この介護職員初任者研修を受けた方ならば共感してくれるはずです。変わることなく続く日常生活から抜け出し、年齢も性別もバックグラウンドも全く異なる人々と出会い、互いに受け入れ、受け入れられて、同じ方向に向かって学んでいくことで自然と打ち解け合ってゆく。ただ単に授業を受けて、資格を取って、仕事に就くということではないのです。目に見えない財産がそこに生まれるのです。

 

これこそが介護職員初任者研修の醍醐味であり、私が生涯を賭けてこの研修に取り組みたいと思う理由のひとつです。私は裏方として研修をサポートしていますが、ひとりでも多くの生徒さんたちと少しでも深く関わりたいと願っています。もちろん先生方とも。共に同じ時を過ごすことができて私は幸せです。そう思わせてくれるほど、素敵な人たちばかりなのです。私たちの楽しみや喜びは実はそこにあり、そして、湘南ケアカレッジが今ここにある意義だと思うのです。