神奈川県の介護職員初任者研修も

湘南ケアカレッジには、全国から生徒さんが来てくれます。なんて書くと大げさですが、この1年を振り返ってみて、他の県から来てくれた生徒さんが少なからずいたことに改めて気づきました。まずは私の田舎である岡山県に住んでいる方から申し込みがあったことに始まりました。しかも岡山県の久米南町という私の父の生家があった場所でしたので、最初は身内のイタズラではないかと疑ったのですが(笑)、電話でお話をしてみると、こちらにウイークリーマンションを借りて、学校に通ってくれるとのことで納得しました。それ以降も、千葉、茨城、長野、三重と想像していなかったところから来ていただきました。

 

千葉県から通ってくれた生徒さんは、片道2時間、往復で4時間の道のりだったそうです。毎日、ディズニーランドに行って帰るぐらいの距離感を想像してもらえば分かりやすいと思います。湘南ケアカレッジはディズニーランドよりも楽しいと(個人的には)思いますし、彼女は若かったので頑張れたのですが、さすがに朝のラッシュ時に電車に乗るのは大変そうでした。

 

そして、なんとか通い切った最終日、テストが終わったのち、彼女は「先生方の楽しそうな姿を見ていたら、私も介護の先生になりたいと思う」と嬉しいことを言って卒業して行きました。先生方にとっても、最高の褒め言葉だと思います。遠くから彼女の成長を見守っています。

 

介護職員初任者研修のようにスクーリングを伴う学校は、どうしても地理的な制約に縛られてしまいます。どれだけたくさんの生徒さんに最高の福祉教育を提供したいと思っても、日本全国に届けることはできません。良さそうな学校だから通いたいと思ってもらっても、実際に通うとなると、ほとんどは電車や車で通学1時間圏内の場所にお住まいの方にしか来てもらえないのが現状です。

 

それは仕方のないことですが、だからこそ、湘南ケアカレッジに来てくれた生徒さんたちには、大きな縁を感じざるを得ません。町田という東京都の外れにある学校を選んでいただけたことに感謝し、この15日間の研修が一生の思い出となっていることを願います。

 

遠くから来てくれた生徒さんたちの話を書きましたが、湘南ケアカレッジは町田という土地の特性上、東京都にお住まいの方はもちろんのこと、神奈川県から来てくれる生徒さんも多くいます。未だに町田は神奈川だと勘違いしている人もいるみたいですから、私たちにとって神奈川は他県とは言えないところもあります。

 

さすがに日本全国は難しいとしても、せめて神奈川県にお住まいの方には湘南ケアカレッジの介護・福祉教育を届けたいものです。東京だけではなく、神奈川の介護職員初任者研修も湘南ケアカレッジ、と言ってもらえる存在でこれからもありたいと思います。