ゴールデンウィーク明けから土曜日クラスが始まり、教室が空いている日が全くないフル稼働状態の中、5月短期Aクラス、Bクラスが終わりました。クラスがひとつ違うだけでここまで違うのかというぐらい、全く雰囲気の異なるクラスでした。それでも、どちらのクラスもそれぞれに盛り上がり、心地よい余韻を残したまま修了できたと感じました。両クラスのアンケートは以上(以下)のとおりでした。
満足度という点ではほぼ100%という素晴らしい数字ですが、大満足(とても良かった)がどちらのクラスも70%台と、今年に入ってのクラスと比べるとやや下がっています。参考までに、1月短期クラスは94%、2月短期クラスは83%、3月短期クラスは86%、4月短期クラスは91%でした。
基準が高いのは分かっているつもりですが、こうして下がってくるとやはり心配になります。私たちの想いはきちんと伝わっているのか、生徒さんが嫌な思いをしているのに気付けていないのではないか、ひとり1人の生徒さんのことをきちんと見られていないのではないか。そう自問します。
私は子どもの学習塾で自らも教えつつ、教室を運営していたことがありますので、どうしても生徒さんひとり1人の表情や心のありようが気になってしまいます。学習塾では満足してくれていない生徒さんは退塾してしまうからです。生徒さんから退塾の申し出を受けるほど悲しくて、情けないことはありませんでした。
自分の仕事や存在を否定されたように感じることもあります。自分の至らなさと、あのときもっとああしてあげれば良かったなあという反省が次から次へと頭をよぎります。退塾の申し出は何度受けても慣れることはありませんでした。もう2度とこんな想いはしたくないと思うのです。
介護職員初任者研修はたった15日間きりの研修です。どれだけ満足してもらっても15日間で終わりですし、こんな学校に来なければ良かったと思われても15日間で終わりです。全体的な視点で見れば、もっとドライに考えても良いのかもしれませんし、ほとんどの学校はそうだと思います(現場で教えている先生方は除いて)。生徒さんひとり1人の顔を見ている時間があれば、営業の電話をかけたり、教室を増やしたり、会議をしたりすることの方が有益だというのが本音でしょう。
でも、そうではないと私は思います。学習塾で仕事をした経験から、なぜか人が集まる教室と集まらない教室があり、その根っこにあるのは人であることを教えてもらったからです。たとえば学習塾で言うと、教室長と講師の熱量がそれを決めます。熱量というと抽象的ですが、つまり、どれだけ生徒の顔を見て、生徒のことを考え、生徒と向き合う時間をつくっているかということ。塾の規模や場所や料金などには関係なく、人に人が集まるということです。学習塾のような形態では、恐ろしいほど結果に顕著に現れます。資格取得系のスクールははっきりと形に現れないので、そのへんを案外おろそかにしてやってきた学校は多いのではないでしょうか。
今、目の前にいる全ての生徒さんに、とても良かったと思ってもらえるような学校であり続けたい。そして、湘南ケアカレッジの強みは、実はそこにあるのです。