「ボディメカワークショップ」の報告

先週の土曜日、「ボディメカワークショップ」が町田教室で開催されました。私たちにとって、卒業生を招いて行った初めての企画でしたが、16名の有志が集い、熱くも楽しいワークショップとなりました。懐かしい面々にお会いできたこと、そして、それぞれが皆、生き生きと輝いた表情をしていたのが何よりも嬉しかったです。教室まで足を運んでくださった卒業生の皆様と全力で教えてくれた小野寺先生に感謝します。サービス精神がありすぎて、予定の時間を大幅にオーバーしてしまったのは愛嬌として、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

ボディメカの基本の復習です。


今回のワークショップにはいくつかのテーマがありました。ひとつは、当然のことながら、卒業生に対するフォローアップ&スキルアップ研修です。来てくださった理由を尋ねると、「今、現場で困っている」という方と、「研修を終えてから時間が空いてしまっているので、これから仕事をする上で不安だったから」という方に分かれました。その上で、「ケアカレにまた来たかった」という嬉しい声もありました。いずれにしても、もう1度学び直すきっかけを提供できる場にしたかったということです。

 

参加者の卒業してからの期間はバラバラで、実際に介護の仕事をしている方もそうでない方もいるため習熟度も異なりました。だからこそ、抱えている悩みや問題もそれぞれに違っていました。同じだったのは、ボディメカニクスの基本を意外と忘れてしまっているということ(笑)。スポーツと同じく、たとえ一度やったとしても、やはり継続的に練習をしていないと忘れてしまうものだと痛感しました。参加してくださった皆さまは、改めてボディメカニクスを意識する良い機会となったのではないでしょうか。


摩擦を少なくするための福祉用具を紹介しました。

ちょうど前日に福祉機器展に行ってきたところでしたので、その話もしました。


2つめのテーマは、今回の研修が何らかの刺激になればということです。今介護の仕事をしているけど、色々な理由があって、モチベーションが落ちてきてしまっている(やめたいと思ってすらいる)。そんな方々に、もう1度、フレッシュな気持ちになってもらいたい。湘南ケアカレッジで学んでいたときのことを思い出してもらい、懐かしさを感じつつも、学びの原点に立ち返ることで、明日からの仕事や生活がまた少し違ったものになれば幸いです。私たちにとっても新しい試みであり、もしかしたら刺激を受けたのは私たちの方かもしれませんが。


持ち上げず、相手の重心を少し浮かすだけで、移乗が楽になります。

上方への移動も摩擦が少なければ簡単です。


3つめのテーマは、卒業生同士が仲良くなってもらいたい、つながってもらいたいということです。今回、他のクラスの卒業生同士が一緒に研修を受けることになりましたが、その中で知り合って、仲良くなってくれるといいなという想いがありました。私たちにとって大切な人々が、それぞれにつながるという関係が築ければ最高だと思うのです。この目的に関しては、もっと参加者同士がお互いに打ち解けあえる時間やグループワーク等を提供すればよかったと反省しています。でも、ワークショップ終了後に、互いに誘い合って、打ち上げに行った数名の姿が見られたのは幸いでした。

 

今回のボディメカワークショップは第1弾です。参加してくださった方々からも、参加できなかった方々からも、こういった機会をつくってほしいと声をたくさんいただきましたので、ぜひともまた実現したいと思います。今回参加できなかった方も、機会があればぜひ次回はご参加ください!


車いす⇔ベッドの移乗法です。このときも常にボディメカニクスを意識することが大切です。
























理学療法士も推奨している「スライド法」も伝授してくれました。