私たちの幸せ

クリスマスの日に12月短期クラスが終わりました。年末にもかかわらず、ほとんど誰もが休むことなく最後まで通ってくれて、今年を締めくくるに相応しいクラスになりました。今回のクラスで印象的だったのは、生徒さんたちの学ぶ意欲の高さです。意識が高いというべきか、モチベーションが高いというべきか、とにかく介護を学ぶ意欲に溢れているのです。それゆえ、ひとり1人のテンションも高く、またムードメーカーもたくさんいて、楽しく充実した15日間の研修となりました。こういうクラスと巡り合えたとき、私たちは幸せだなあと思うのです。


同じ方向を目指しているとき、教える側と教えられる側は幸せな関係にあります。つまり、学びたい人と伝えたい人が相思相愛のとき、学びたい人は素直さと謙虚さを持って驚くべき成長を遂げることができますし、伝えたい人は自分が持てる経験や知識を出し切ろうと心を注ぎ、また自らも学び、教えてもらうことになります。それは一方的な関係ではなく、お互いを高め合う関係。大げさに思われるかもしれませんが、人と人がかかわり合う上で、滅多に訪れることのない、とても貴重な、そして奇跡的な関係なのです。

 

授業が始まる前の朝の時間に、今回のクラスの生徒さんに「どういう想いで、この学校を立ち上げられたのですか?」と聞かれました。想いはたくさんあって、なかなかひと言で伝えることは難しいのですが、私はそのとき、「ここに来てくれる生徒さんたちや先生方が好きなんですよね」と答えました。あとから思うと、何だか子どもっぽい返答だなと赤面し、彼はもっと深みのある答えを期待していたのかもしれないと反省しました。でも、私が言ったことは決してウソではなく、もう少し詳しく説明すると、「私の好きな生徒さんたちと先生方が幸せな関係にある空間が好き」なのだと思います。

 

もうひとつ、ある生徒さんから、「ここ(湘南ケアカレッジ)は先生方が素晴らしいですね。よくこれだけの先生を揃えましたね」と褒めていただきました。実は、彼女はかつて他の学校に行ったことがあり、途中で学校側と喧嘩をして辞めたという経緯がありました(理由については一方的になりますので書きませんが)。そのあと湘南ケアカレッジに来てくれたそうです。彼女いわく、その学校の先生方は学長を見て授業をしていたと感じ、湘南ケアカレッジの先生方は生徒を見て授業をしてくれているのが素晴らしいと言っていただきました。手前味噌に聞こえるかもしれませんが、本当によくこれだけの素晴らしい先生方が(偶然にも)集まってくれたものだと嬉しく思うのです。

 

最終日の最後の挨拶のあと、映画「今を生きる」のラストシーンのように(笑)、生徒さんたちから全員起立で御礼を言われました。御礼を言いたいのはこちらです。良い研修になるには、私たちだけではなく、生徒さんたちの力がどうしても必要です。互いが学び合い、高め合う幸せな関係になってこそ、その相乗効果で研修全体も素晴らしいものになるのです。12月短期クラスのひとり1人には、感謝の気持ちしかありません。それは先生方も同じ想いだと思います。私たちに幸せな研修だけではなく、葉っぱ型の素敵なメッセージカードまでいただき、本当にありがとうございました、皆さま、良いお年をお迎えください!