ひとり1人

2月土曜日クラスが最終日を迎えました。雪が降るのではと心配した寒い日からスタートしたと思いきや、半そでがちょうど良い季節がやってきて、あっと言う間に終わってしまったという気持ちです。どのクラスも終わってみるとあっと言う間なのですが、今回のクラスは本当にあっと言う間でした。それだけアットホームであり、皆さんが楽しんで通ってくれているのが私たちにも伝わってくるようなクラスでした。その証拠に、2月土曜日クラスのほぼ全員が最終日にテストを受けることができました。このクラスの皆と一緒に卒業したいという想いを、誰もが心に抱いていたからではないでしょうか。


最終日に皆さんに書いていただいたアンケートを読んでいると、「ひとり1人」という言葉が多く登場していました。これは今回のクラスだけに限ったことではなく、最近、私が気づいたというか、気になり始めたことだからかもしれませんが、「ひとり1人」という言葉が目立つのです。


「ひとり1人」には2通りあって、「ひとり1人を丁寧に教えてくれた」と「先生方ひとり1人が個性的で良かった」というもの。どちらの場合にも「ひとり1人」という言葉が使われるため、良く見る気がするのかもしれません。いずれの場合でも「ひとり1人」というのは良い言葉ですね。

 

介護職員初任者研修の中で個別ケアの重要性を説いている以上、私たち学校や先生方が生徒さんたちに対して個別に接していないとすれば、そこに説得力はありません。さすがにその人の生きてきた背景を知り、それぞれの生き方や考え方やライフスタイルを尊重しながら、とまではいきませんが、生徒さんひとり1人に敬意と愛情を持って関わることが大切だと思います。


言うのは簡単で行うのは難しいことであり、でも実際に先生方がひとり1人にを丁寧に教えてくれて、それを生徒さんたちが感じてくれていることが嬉しく、また生徒さんたちが先生方ひとり1人を見てくれていることもありがたいです。もしかすると、「ひとり1人」は湘南ケアカレッジらしさを表現するためのキーワードなのかもしれません。

 

私が研修最後の挨拶を終わると、2月土曜日クラスの皆さまたちは、メッセージボードを作り始めました。修了式の最後に手渡されることはこれまでにありましたが、修了式が終わってから作り始めたクラスは初めてです(笑)。それぞれが書いたメッセージを、コルクボードに貼り、さらに色紙等を使ってデコレーションをし、あれよあれよという間になんと特大サイズの2枚のメッセージボードが完成しました。1クラスから2枚もボードをいただいたのも初めてです。「僕たち、主張しすぎですかね?」と言われましたが、いえいえ、そんなことないですよ。大切に飾らせていただきますね。皆さまからの声に囲まれながら、これからも湘南ケアカレッジは頑張ります!本当にありがとうございました。