新しいコミュニティ

9月短期クラスが修了しました。まだ暑さが残る中、シルバーウィークなどお構いなしでしたが、終わってしまうとあっと言う間です。20代から60代と年代が幅広く、とても温かいアットホームな雰囲気のクラスでした。湘南ケアカレッジが開校してから、今回で48回目の研修(つまり48期生)であり、いつも思うのは、出会いというのは不思議なものだということです。なぜこのクラスの生徒さんたちは、他のクラスではないこのクラスの生徒さんたちと出会ってしまったのだろうか。それを単なる偶然と片づけることもできますが、これだけたくさんの出会いを見てくると、そこには何らかの縁や運命のような必然があるのではないかと思うのです。


その証拠に、他のクラスに振り替えをしたほぼ全ての生徒さんたちは、それぞれのクラスの雰囲気の違いに驚きつつも、「自分のクラスで良かった」と言います。今まで、ひとりとして、「(振り替えをした)こっちのクラスの方が良かった」と言った生徒さんはいません。自分がそのクラスの一員として、馴染んでいるから(慣れているから)こそ、自分のクラスが最も自分に合っていたと思うのでしょうが、私にはそれ以上の何かがあるように思えます。その生徒さんが別のクラスにいるところを想像できないというか、このクラスだっただからこそ上手く行ったということが多いのです。

 

たとえ同じクラスでも、初回の緊張した頃と最終日の打ち解けた頃とでは雰囲気は違いますし、クラス毎の雰囲気の違いもやはりあります。賑やかさであったり、華やかさであったり、温かさであったり、元気さであったり、それぞれのクラスメイトたちがひとつに集まってつくり出す独特なものです。どのクラスとして同じ雰囲気のクラスはない、と言っても過言ではありません。その中で、そのクラスのひとり1人が、欠くことのできないパズルのピースのような役割や関係を果たしているのです。これはクラス全体を公平な視点で48期生も見てきた私が言うのだから、少しは信じてもらえるのではないでしょうか。

 

もしかしたら、同じことが人生にも言えるのかもしれません。私たちはたまたま日本に生まれ、こうしてそれぞれの場所で育ち、学び、生き、出会っています。そうしたあらゆる偶然のような出会いや出来事は、ある程度、いや、かなりの確率において、必然なのかもしれません。そうなるべくしてなった、私たちの周りには、会うべくして出会った人々に満ちているということです。湘南ケアカレッジがそうした出会いの場になっていることに私たちは幸せを感じます。世界観が変わる福祉教育を提供する学校をつくりたいと立ち上がった湘南ケアカレッジは、私たちの意図を超えて、もしかしたら新しいコミュニティをつくり出しているのかもしません。

 

最終日に、9月短期クラスの皆さまから、色紙とお菓子をプレゼントしてもらいました。久しぶりの色紙であったのと、黒一色で記された豪快な感じが48期生らしいですね(笑)。最初は資格を取るためだけに来たつもりだったけど、授業を受けているうちに楽しくなり、心境が変化していったという感謝の言葉が多く書かれていました。そう言ってもらえると嬉しいです。私たちは資格を売るのではなく、福祉教育を提供する学校でいつまでもありたいと願います。