幸せな1日

先日、39期生の懇親会(39会と呼ばれているそうです)に参加させていただきました。第3回目の開催であり、ケアカレを卒業されてから定期的に集まっているようで心強い限りです。「他のクラスはどうですか?」と聞かれたので、「クラスによって違うみたいですよ。定期的に集まっているクラスもあるし、途絶えてしまっているクラスもあるみたいです」とお答えし、「皆がフラットな関係で、お酒(の場)が好きな人が多くて、中心になって動いてくれている人が何人かいるクラスは長くつながっているみたいです」とも付け加えておきました。そういう意味では、39会は完璧ですね。一緒にいて気持ちの良い方々ばかりですし、誰もがそう感じているからこそ、集まり自体が心地の良いものになるのでしょう。私にとっても幸せな1日でした。


卒業生さんたちと再会して、何が楽しいかというと、その後を知ることができるからです。懐かしいという感情以上に、あれからこんなことがあって、今こんなことをしています、という話が聞けることが何より楽しい。今、私たちのやっていることが、未来へとつながっている感触を得ることができるのです。私が大手の介護スクールにいた頃は、そもそも生徒さんの名前すら知りませんでしたし、こうして卒業後に話ができるなんて考えもしませんでした。改めて振り返ると、あの頃の仕事は何も生んでいなかったのだと思います。

 

認知症専門のデイサービスで働いていて、阿鼻叫喚の世界が楽しいという方(1対1で話ができる入浴のケアも楽しいそうです)、研修で演歌歌手と同じ名前の卒業生と一緒だったという方、介護タクシーを始めようしている方、派遣で特養に行ったけど2か月で辞めてしまったという方、特養で働き始め、周りの人間関係も良く充実しているという方、訪問美容をしている方、病院で事務をしているという方、そしてかつては回路設計をやっていたけど、迷いに迷った結果、お給料が半減しても介護の仕事にチャレンジしている方などなど、皆さんの笑顔を見ていると、勇気づけられ、励まされました。

 

というのも、ここ最近、相手に伝えたいことが上手く伝わらず、お互いの真意を見落として傷つけてしまうことがあって、気持ちが落ち込んでいたからです。私も40になって、表面的なコミュニケーションはようやく人並みに取れるようになってきましたが、大切な場面では相手の気持ちを推しはかることができず、自分の気持ちさえコントロールできません。不惑の四十なんていいますが、惑ってばかりです。たぶんこれからも。

 

そんな中、たくさんの素敵な人々に囲まれて、それぞれの今を知ることができ、パワーをいただきました。上手くいかないことがあるからこそ、余計に人の優しさや温かさを感じることができるのでしょう。湘南ケアカレッジという学校が起点となり、こうして年代や性別を超えて人々が集まれることは奇跡的であり、しかもそのコミュニティにお誘いいただけた私は幸せです。学校をやっていて良かったと思える瞬間でもあり、この気持ちを(参加したくても参加できない)先生方にも伝えたいと思います。39会の皆さま、本当にありがとうございました!