卒業生さんと再び出会う

はじめにお断りしておきますと、そういうお店ではなく卒業生の集まりです(笑)。遅れて修了した生徒さんふたりの卒業祝いとして開催されました。とても暖かいクラスであり、そんな52期生の雰囲気が伝わってくるような楽しい集まりでした。先生方を誘っていただいたのですが、どうしても参加できない理由があって、私だけでもと参加させていただきました。卒業後にこうして卒業生さんたちと再び出会うことは、私にとっても幸せなことですし、学校としてのやりがいにもつながります。私などでよければ、またいつでも誘ってくださいね。

 

卒業生さんたちと再び出会うことで、何が最も嬉しいかというと、彼ら彼女らが元気そうな声が聞けて、笑顔が見られることです。介護の仕事に就いて頑張っていますという声はもちろん、そうではない仕事や家族の介護など、湘南ケアカレッジに来てくださった人々が、新たな気持ちで日々の暮らしを楽しんでいる姿を見るだけで、学校をやっていて良かったなあと心から思うのです。そして、良い仕事をさせてもらっているとつくづく感じるのもこういう瞬間です。

 

食育アドバイザーの資格を生かしたくてグループホームで働き始めた方、飲食店を経営していた中で福祉の世界に興味を持ち、研修を受けたら楽しくて、介護の世界に乗り出そうと決めた方、長野で農業をしている中のオフシーズンに研修を受けに来て、3月まではグループホームで働いている方、病院の事務の仕事が決まった方、介護の資格に興味があり、たまたま友人がケアカレに来ることを知って自身も受けてくれた方、3月から実家のある茨城に戻って介護の仕事に就く方、サ高住で働きながら通ってくれて、これから小規模多機能の立ち上げに関わるからもっと介護について学びたいとおっしゃる方、それぞれが新しい道を歩み始めています。彼ら彼女らの世界が、ケアカレに来る前よりも、少しでも良い方向に変わってくれていることを心から願います。

 

 

そういった卒業生の過去や現在、未来をおぼろげながら知る喜びだけではなく、彼ら彼女らのまた別の面も見ることができるのも嬉しいものです。別の面というのは、ケアカレに通ってくれていたときの生徒さんと学校という関係ではなく、(私の中ではそれほど大きく変わらないのですが)その人そのものとフラットに触れることで改めて知る、立体的な人となりということ。真面目だと思っていた人が意外とひょうきんだったり、スマートに生きているようにみえて意外と不器用だったり、オープンに見えて意外と人見知りだったり、クールに見えて意外と熱かったり。これが私の卒業生に再び出会うという意味です。

 

私は私の人生しか歩むことができませんが、同じようにそれぞれにそれぞれの人生があり、ケアカレという学校を通して、こうして人生が交わることで、また違った生き方にも少し触れることができるようで不思議な気持ちがするのです。