いよいよ実務者研修が始まりました。湘南ケアカレッジが開校し、4年目にしての開講だけに、いよいよという言葉を使ってもおかしくはないと思います。私たちにとっても、卒業生さんたちにとっても、待ちに待ったという表現が相応しい実務者研修なのではないでしょうか。お待たせしすぎて、他校で受けてしまった卒業生さん、大変申し訳ありませんでした。「(実務者研修を)やってくださって、ありがとうございました」とおっしゃってくださった生徒さんもいましたが、長い間待ってくれて、湘南ケアカレッジの実務者研修に来てくださる卒業生さんたち、ありがとうございます。ケアカレにしかできない実務者研修にしようと、ずっと考えてきましたので、無事に始まってまずはホッとしました。自分が授業をしたわけでもないのに、全身の力が抜けたようにドっと疲れが出ました(笑)。全ての生徒さんたちが笑顔で修了できるように、頑張っていきたいと思います。
実務者研修の初日は佐々木先生の「介護過程」の授業から始まりました。介護職員初任者研修で学んだ介護過程やICFについて復習しながら(思い出しながら)、この先に登場する事例を理解するための考え方の基礎を学びます。佐々木先生にとっても初めての授業であったにもかかわらず、もう何度も教えているような内容であり、流れるように話されていました。今回のクラスは、卒業生さんたちが多かったことも大きかったのかもしれませんね。難しい内容の授業であったにもかかわらず、誰もが真剣に聞いていたのが印象的でした。生徒さんたちの熱意に私たちも励まされるのです。私なんかよりも、佐々木先生の方がドっと疲れが出たと思います。お疲れさまでした。
実務者研修が始まってみて、何よりも良かったと思ったのは、「また来週」と言えることです。昨年度に始めた全身性障害者ガイドヘルパー養成研修は、卒業生さんたちに再会できて、それはとても楽しいのですが、1日で終わってしまうため、「また来週」がありません。実務者研修は7日間ありますので(介護職員初任者研修に比べると短いですが)、卒業生さんたちとまた会える日数が多くなり、お話しする機会や時間も増えると思います。それは先生方や卒業生さんたちにとっても喜ばしいことです。
「もうベテランですよ!」と話してくれた20代前半の卒業生がいました。およそ2年半前に湘南ケアカレッジを卒業し、そのまま同じ有料老人ホームで働き続けているそうです。その間、ケアカレの卒業生が2人増え、今一緒に働いているとのこと。「ケアカレの卒業生が同じ職場にいるんですよ。○○さんと●●さん」と教えてくれました。最初にケアカレに来てくれたときは、まだ介護の世界のことなど右も左も分からなくて、不安で一杯だった生徒さんが、いまやベテランとなっているほどに時は流れたのですね。この先、成長した卒業生さんたちと、素晴らしい研修をつくり上げていくことを思うと楽しみで仕方ありません。
PS
佐々木先生からの提案で、卒業生さんたちからいただいていた色紙を机に並べることにしました。壁に掛けるタイプの色紙やボードは、先生方の控え場所に飾っているのですが、色紙はきちんと収納してしまっています。パッと見たときに、自分たちの色紙がないと思われてしまうと申し訳ないので、大切に取ってありますよということを知ってもらうために(アピールするために笑)、机の上に並べてみました。「あの色紙、私たちのクラスのだ!」、「えっ、どれ?」「あそこにあるやつ、あっ、私、顔が大きくて嫌だなあ(笑)」なんて言いながら、見てくれている卒業生さんたちがいました。もうその方が卒業されたクラスから2年以上も経っているんですね。まるで昨日のことのようです。