愛のある授業

夏から始まった実務者研修のクラスが、続々と終わりを迎えています。実務者研修は2週間に1回のペースで行われるため、ほんとうにゆっくりと時間を掛けて修了していきます。私たちにとっては、毎日違う研修やクラスが目まぐるしく変わっていくのですが、生徒さんたちにとっては、仕事をしながら宿題や課題をこなし、たまに学校に足を運ぶ感覚だと思います。そういう意味においては、介護職員初任者研修に比べると、人間関係のつくり難しさを感じますが、そのあたりにもまだ改善の余地が残されているということですね。そう思っていたところ、最終日にあるクラスの生徒さんたちから、先生方へ色紙をいただきました。皆さまからの温かいメッセージを、先生方は嬉しそうに読んでいました。

 

私も読ませていただき、「愛のある授業でした」という言葉が印象に残りました。その方以外にも、「厳しい中にも愛情を感じた」、「心温まりました」「熱い気持ちが伝わってきました」など、同じようなニュアンスで書かれている生徒さんたちもいて、私たちの気持ちが伝わっていたのだなと嬉しく思いました。実務者研修では、実際の現場や仕事ですぐに使っていただけるような実践的な技術や知識、考え方をお伝えしていますが、そういう研修内容の底には、佐々木先生、望月先生、小野寺先生、阿波加先生、藤田先生、村井先生、野田先生からの生徒さんに対する愛が流れています。その愛情を生徒さんたちが現場に持ち帰り、今度は利用者さんたちに届けてもらいたいのです。

 

実務者研修の最後にお話しさせていただきますが、私たちはレベルの高い実務者研修を目指して、介護の先生も、看護の先生も、全力で授業をしています。ケアカレの実務者研修を受けた生徒さんたちは、大きく頷いてくださるはずです。介護のパートは全員を実技試験合格レベルまで底上げしなければならず、看護のパートは喀痰吸引研修修了の一歩手前までの手技が出来るようになってもらわなければいけません。そういった明確なゴールが見えるからこそ、どうしても厳しくなってしまうこともあるかもしれませんが、そこに愛を感じてくださっているのであれば幸いです。

 

 

いや、厳しいという言葉は少しニュアンスが違うかもしれません。どのような言葉が適切か考えてみたところ、真剣の方が相応しいのではないでしょうか。私たちは真剣に教えさせてもらっていますし、生徒さんたちにも真剣に取り組んでもらいたいと願います。そうすることで、ケアカレの持ち味である楽しさが生まれてきます。真剣さと楽しさは決して相反することではなく、同時に生まれることもできるのです。学ぶということは、真剣だからこそ、より楽しいのです。それを突き詰めてゆくと、愛のある授業が完成するのだと思います。

実務者研修の他のクラスの卒業生さんから、先生方に手づくりのミサンガをいただきました。早速、キーホルダーと一緒に付けています。ありがとうございました!