学校をやっていて良かったと思える瞬間

この仕事をやっていて良かったと思える瞬間があります。生徒さんたちから、学校に対する感謝の気持ちを伝えてもらえる時がそのひとつです。先日、10月からスタートした実務者研修が修了し、最後の医療的ケアの授業が終わったのち、生徒さんたちからメッセージ入りのボードを贈っていただきました。授業の中に登場する抹茶ゼリーをモチーフにした緑一色のそれです。クラスメイトの代表から、「心のこもった授業をしてくださった先生方と、この学校をつくってくれた村山さんに感謝の意を表して」と手渡されました。

 

普段は裏方として先生方や生徒さんたちをサポートしているつもりですが、こうして学校をつくってくれたなんて言ってもらえると、恥ずかしくも嬉しい気がします。どれだけ大きな会社や学校の創業者であっても、この会社(学校)をつくってくれてありがとうなんて、なかなか言ってもらえないと思います。

 

もちろん、それは先生方が生徒さんたちのことを想って、全力で授業をしてくださっているからこそだと知っていますし、私は感謝しなければなりません。そして、学校をつくったという目に見えない部分にまで思いをめぐらせてくださる、ケアカレの生徒さんたちには敬意を抱かざるをえません。

 

医療的ケアの授業が終わって、ミーティングという名のもと、恒例の打ち上げを行いました。皆さんに記入していただいたリアクションペーパーを読みながら、今日の授業を振り返ります。今日の授業における良かった点や、次回へとつなげていくべき改善点についても話し合いますが、ほとんどは生徒さんたちとの関わりの話になります。あの生徒さんはこういうところが良かったとか、○○さんがいるとグループが締まるねとか、声掛けが素晴らしかったなど、たった1日ですが8時間を濃厚に関わったからこそ分かる生徒さんたちの人となりを語ります。このようにして、先生方と生徒さんたちがつながってゆく瞬間も大好きです。

 

 

宴もたけなわ、店内にバースデイソングが流れてきました。誰か誕生日のお客さんが来ているのかと思っていたら、なんと私の誕生日でした。少し早いのですが、看護師の先生方が先回りしてサプライズを用意してくれていたのでした。先生方が集まってくれて、素晴らしい授業を展開してくださっているだけでもありがたいのに、こうして誕生日まで祝ってもらえるなんて、私は幸せですね。今日はこの仕事をやっていて本当に良かったと思えた1日でした。