春になって新しい年度が始まったからなのか、最近は卒業生さんたちがよく教室に遊びに来てくれます。それに加え、実務者研修で数年ぶりに戻ってきた卒業生さんたちもたくさんいて、久しぶりに会えた懐かしさと嬉しさで一杯です。現場で頑張っていることを知らせたい、心が折れそうになっているのであの頃の初心に戻りたい、介護福祉士に合格した報告をしたいなどなど、教室に顔を出してくださる卒業生さんたちの理由はそれぞれ。卒業生さんたちの心のどこかに湘南ケアカレッジで過ごした日々があるのでしょう。ふとした瞬間に存在を思い出してもらえる学校であること、そしてケアカレで知り合った仲間と今でもつながってくれていることは、私たちにとって言葉にできない喜びです。
先日は昨年の1月短期クラスのふたりが訪ねてきてくれました。2人とも底抜けに明るく、介護の現場に光りを照らしていることがすぐに伝わってきます。どちらも有料老人ホームで働いているので、仕事上で共通する部分もあれば、そうでない部分もあり、「私はこういうことで困っている」、「この前、こんな失敗をしてしまった」など話は尽きません。実は彼女たちの施設にはそれぞれケアカレの先輩がいて、(どちらも立派な先輩なのだろうと想像しつつ)その2人が一緒に仕事をしているのが不思議な気持ちになります。多くの卒業生さんが現場で働いているだけではなく、同じ現場で働き、先輩後輩としての関係も築いているのですね。
昨年の7月短期クラスのひとりが、実務者研修を経て、介護福祉士の試験に合格したこと受け、クラスメイトがお祝いのメッセージを贈りたいと教室に来てくれました。小野寺先生と私からのおめでとうメッセージを撮影し、飲み会でサプライズとして上映してくれるそうです。その卒業生さんからは、「卒業してからもう8ヶ月も経ちますが、こんな形でまたご連絡させて頂くことができ、また8ヶ月前と変わらない感じでお返事いただけるこの学校にホントに通ってよかったと思います!」と言ってくださいました。小野寺先生はさすがに手慣れているのに対し、私はつたないコメントになってしまいましたが、サプライズとして喜んでもらえるといいなあ。
数年ぶりに実務者研修でお会いする卒業生さんもいます。2年、3年も経っても、いつでもあの時に戻れるというか、お互いに変わりない距離感で接することができるのは不思議です。それでも、深く話してみると、この数年の間にいろいろとあったり、それぞれに大きく成長していたりします。病気をして入院していた方、紆余曲折あったけど現場で介護の仕事を続けている方、いよいよ今年は介護福祉士を目指そうと意気込んでいる方など。彼ら彼女らがそうであったように、ケアカレにもいろいろありましたし、また大きく成長できているのかと自らを振り返ってみたりします。
卒業生さんたちがケアカレに戻ってくることで初心を思い出したり、あるべき介護の仕事の姿を再確認したりするように、私たちも卒業生さんたちと再会することを通し、生徒さん1人ひとりを大切にし、人間的な関係を築き、世界観が変わるような福祉教育を届ける学校であるという当初の想いを新たにしつつ、これまで行ってきたことが間違っていなかったと安心するのです。
卒業生さんが持って来てくださった栃木のお土産です。先生方と美味しくいただきました!ありがとうございます。