卒業生さんからの手紙

卒業生さんからお手紙をいただくことがあります。研修終了時のアンケートだけでは書き足りないからと、手紙という形で改めて気持ちを贈ってくださるのです。先日は2通の手紙が届きました。1通は介護職員初任者研修の卒業生さんから、もう1通(正確に言うと先生1人に対して1通)は実務者研修の卒業生さんからでした。こうしてお手紙をいただくことは学校冥利に尽きますし、学校と生徒さんという枠組みを超えた、ある種の個人的なつながりを持てたようで嬉しく思います。手紙主のお名前は、私たちの記憶にいつまでも残ることでしょう。おひとり一人に手紙を返す代わりに、私はこのブログを通して感謝の気持ちを書かせていただきたいと思います。

 

実務者研修の卒業生さんは、なんと先生7人全員と私、そしてこれから湘南ケアカレッジに来る生徒さんと卒業生全員宛てに手紙をくださいました。クラスの雰囲気を和ませてくれた彼の人の善さが伝わってくるような内容で、「Hさんのような人が潰されることなく、その良さが生かせるような現場で働けているといいね」と先生方は口を揃えていました。手紙をいただくことの嬉しさは、気持ちが記された文章という形でまた違って伝わってくることと、この手紙を書いてくださっているとき、Hさんが先生ひとり一人の顔を思い浮かべてくれていることが想像できることです。

 

介護職員初任者研修を修了した卒業生さんは研修がスタートした頃から、すでにブログを読んでくださっていて、おすすめの本やマンガを借りたいとも言ってくれました。彼女が湘南ケアカレッジに来る前から、私たちのことを知っていることは不思議な感覚でした。ケアカレのことを少しでも知ってもらいたいと思い書いていますが、もしかするとハードルが上がりすぎて、せっかくの期待を裏切らないだろうかと心配にもなりました(笑)。「ブログを読んでいると、気づかされることが多いのです」ともおっしゃっていただきました。大そうなことを書けておらず申し訳なく思うと共に、気づきというのは気づける状態にある人だからこそなのだと感心しました。

 

 

気づきも学びも、私たち次第なのです。たとえ全く同じ内容の授業を受けたとしても、多くの気づきや学びがある人もいれば、まったくない人もいるはずです。同じ人であったとしても、たくさんのことに気づき、学べる時期もあれば、そうではないときもあるはずです。それは人生と置き換えても同じはずですね。できることならば、少しでも多くのことに気づき、学び、受け取れる人生を生きたいと思います。そのためには自分はどうあるべきなのか、私なりに考えた結論は、心のままに進む(行動する)こと、悩みや苦しみをも受け入れて味わうこと、善き存在であろうとすること。手紙をくださった生徒さんたちから、そのようなことを教えてもらった気がします。ありがとうございます。