結果を決めて、努力で帳尻

実務者研修の火曜日クラスが、ハロウィンの日に修了しました。修了おめでとうという意味を込め、「ハッピーハロウィン!」と声を掛けながら、3名の先生方から教室の出口のところでお菓子をプレゼントさせていただきました。当日に仮装のコスチュームを決めるという突発的なイベントにもかかわらず、快く引き受けてくださった先生方と、ひとり一人の生徒さんのためにお菓子を詰めてくれた坂本さんに感謝します。ちょっとしたことでも、自分たちが楽しんでできるかどうかは大切ですね。その楽しさや前向きさは生徒さんたちにも伝わるはずです。修了の喜びと共に、生徒さんたちは皆笑顔で帰っていかれました。

 

医療的ケアの授業では、最後に先生方ひとり一人から、生徒さんたちにメッセージを伝えて締めくくります。今回は藤田先生が話してくれたことが最も印象に残りましたので、介護や福祉とはあまり関係ないかもしれませんが、共有させていただきます。

 

藤田先生が尊敬するひとりに、「COMINKOBE」という日本最大級の無料チャリティーミュージックフェスを開催している松原裕さんという方がいます。神戸大震災をきっかけとして、募金をしてもらって寄付をするためのチャリティーコンサートではなく、皆で集まって楽しむ場所やイベントをつくりたいということで、アーティストも無料で参加し、チケットも無料というフェスを毎年行ってきました。フェスの中で救命救急などのイベントも行われているそうです。

 

その松原さんの座右の銘である、「結果を決めて、努力で帳尻合わせ」を藤田先生は紹介してくれました。まずは自分がこうなりたいという結果を決めて、そのあとから行動したり学んだりと努力していくことで、理想と現実のギャップを埋めていくということです。同じような考え方として、「思考は現実化する」や「思うは招く」などを思い出しました。私も心からこの考え方に共感します。何よりも大切なことは、結果を決めることなのです。結果は私たちが思った(決めた)ようにしかなりませんし、私たちは自分が思った(決めた)ようにしか生きられない、もしくは思った(決めた)ように生きられるのです。

 

なぜ結果を決める(思う)ことが難しいのでしょうか。それは植松努さんが話しているように、「どうせ無理」と自分で思い込んでしまうからです。結果を決めてしまうと努力しなければならなくなるから、どうせ無理だと思い込みたいという心理もありますし、周りの人たちから「どうせ無理」と言われ続けてきたからかもしれません。

 

 

最初は大きなことでなくてもいいのです。たとえばハロウィンのイベントをしたいと思ったら、良い結果を決めて、お菓子のプレゼントをつくったり、コスチュームを考えたり、人にお願いをしたりして協力を募ったりします。自分が協力する側に立ったときには、文句を言って足を引っ張るのではなく、「だったらこうしてみたら」とアドバイスしてみたり、積極的に楽しんで参加する。たったそれだけのことから始めることで、自分や人々の可能性を奪わない、それぞれが願うように生きられる良い社会が来るのです。

植松努さんの「思うは招く」のプレゼンは必見です。