良いところ探し

人生は良いところ探しの旅です。なんて言うと、きれいごとだとか、そうは言ってもねえと遠い目で見られるかもしれませんが、結局のところ、自分が周りの環境をどう見るかで人生は決まるのだと思います。同じ物ごとを見ても、良いところが映る人もいれば、悪いところばかりが目に入る人もいます。何も見えないという人もいるかもしれません。そして、私たちは残念なことに、意識しなければ、物ごとの(特に他人の)悪い面ばかりに意識が向かってしまうものです(たぶん自分の身を守るためにそのように設計されているのでしょう)。悪いところは簡単に挙げ連ねることはできても、良いところを見つけるのは案外難しいもの。だからこそ、私たちは良いところを探すように心がけ、そのような仕組みや習慣をつくっていく必要があるのです。

 

なぜ周りの環境や人々の良いところを探すべきか?それは自分が幸せに生きるためです。これだけではあまりにも過程をすっ飛ばし過ぎていますので、もう少し詳しく説明すると、同じ物ごとを見て悪い点ばかりが多く目に入ってしまう人は、常に他者を心の中で責め、ときには相手に直接ネガティブな言動を取ることもあるはずです。私自身もそのような気持ちになることもありますので良く分かりますが、この見方が習慣になってしまうと心苦しいはずです。悪いところを探すことに時間を取られ、さらに心の中で悶々とし、相手を直接的に責めてしまった場合には反省をするという繰り返しです。

 

本人も苦しいのですが、周りの人たちも悪い点がクローズアップされますので居心地が悪くなります。さらに相手が自分の悪いところを探していると感じた人は、反射的に相手の悪いところを探そうとします。身近にいる人であればあるほど、その苦しさにお互いが耐えかねて、良い関係を長く続けることができなくなってしまいます。当然のことながらその逆も然りで、相手の良い点を探すことができれば、相手も自分の良い点を見てくれるようになるのです。世界の悪いところばかりが見えて、自分も悪くみられる人生よりも、世界の良いところが多く見えて、自分良く見てもれる人生の方が幸せですよね。

 

 

「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」という名言がありますが、大げさに言うと、自分の運命を決めるのは自分の周りの物ごと(特に他人)に対する見方なのです。世界や他者の良いところを探せば、必ずや自分も良い運命を変えることができるはずです。