どのようにして向き合うか

4月からスタートした日曜日クラスが最終日を迎えました。日曜日クラスにしては人数が控えめで、その分、いつもの賑やかさはありませんでしたが、ひとり一人が真面目で素敵な生徒さんばかりでした。反応が大きい方が私たちは分かりやすいのですが、静かだからと言って伝わっていないわけではないのです。ひとり一人の生徒さんによって反応が異なるように、一つひとつのクラスによっても授業における反応は違って当然です。ケアカレや授業や先生方に対してどう思っているのか、後から静かにこちらに伝わってくる。そんなクラスでした。

 

最終日の授業が終わり、打ち上げにも参加させてもらいました。たくさんのクラスメイトが集まって、お互いの労をねぎらっていました。研修が終わっても、まだ他の仲間たちと話したい、名残惜しいと思っている生徒さんたちがこれだけいることが嬉しく、それはケアカレの介護職員初任者研修が良かったと思ってもらえた、ひとつの指標でもあります。4月日曜クラスの皆さんが楽しく飲んでいる姿を見て、ほっと一安心しました。この飲み会を中心になって企画してくださった生徒さんたちには、感謝の言葉しかありません。

 

そのうちのお一人の生徒さんとは、映画「ギフト」について、メールでやりとりさせてもらったことが印象深いです。ケアカレ図書館のポップに気づいて手に取り、借りてすぐに観て、感想を知らせてくれたのです。お互いが何を感じたのか、どう考えたのかを知れたことで、その生徒さんは私にとって一生忘れない人になります。そういうやり取りをこれからも増やしていきたいし、そのような生徒さんとこれからも出会えることを願います。

 

最終日に書いていただくアンケートを読んで、生徒さんの想いに気づかされることもあります。あまり気持ちを表に出さない生徒さんが、「介護に対する見かたや考え方が変わりました」、「ケアカレに来るのが楽しみでした」、「人見知りを捨てました」等と書いてくれたのを読むのは、学校をやっていて良かったと心から思える瞬間です。研修が進むにつれ、次第に表情が柔らかくなり笑顔が増えていった生徒さんの顔が思い浮かびます。最初は不安ばかりだったのに、最後は周りのクラスメイトに励まされながら頑張った、外国人の生徒さんもいました。ひとり一人の生徒さんたちが、それぞれに何かを感じ、変わってくれたのだと思います。

 

 

「先生方の生徒に対する接し方が、そのまま介護における利用者さんへの接し方として理解できました」と書いてくれた生徒さんもいました。そこまで感じてくださって嬉しく思います。授業の内容だけではなく、私たちの生徒さんに向き合う姿勢や接し方等を全て含めて、生徒さんたちは湘南ケアカレッジの介護職員初任者研修を理解してくださるのですね。私たちは何を教えるかだけではなく、どのようにひとり一人の生徒さんたちと人として向き合うのかも問われているのです。

 

「世界観が変わる福祉教育を」届けることをテーマとして、湘南ケアカレッジに来てくださる生徒さんたちの人生が変わるような研修を、これからも提供し続けていきたいと思います。

 

ひとつ一つのカードにケアカレのロゴが描かれていました。腱鞘炎になったのではないかと心配するぐらい、大変だったと思います。余分もいただいたので、生徒さんの誕生日祝いのためのカードとして使わせてもらいますね。ありがとうございました!