また会いたい

ケアカレナイトは、卒業生さんたちが再びケアカレに来て学び、つながれる場にしたいと考えて開催しました。ケアカレナイトでばったりクラスメイトに再会することもありますし、また同じ施設で働いている卒業生とばったり会うこともあります(互いにケアカレの卒業生であることを知らずに働いていたそうです)。それぞれが違うクラスであっても、卒業生さん同士がケアカレナイトを通して顔見知りになり、仲良くなってもらえるとこれ以上の喜びはありません。そこにゲストスピーカーやスポンサーとして来ていただく施設や事業所の方々も混じるのですから、楽しくないわけがありません。

「私たちは23期生です。もう98期生まで来たんですね!おつかれさまです」と言ってくださった卒業生さんがいました。彼女たちはもう4年以上前に卒業し、それぞれ介護の現場で働いて介護福祉士になりました。ひとりは新しい職場で頑張っていて、ひとりは社会福祉士を目指して勉強を始めるそうです。あのときは右も左も分からずに一から学んでいた生徒さんが、介護の仕事を続けていてくれて、大きく成長していたことが素直に嬉しいです。

 

たまたま隣に座った卒業生さんが、隣近所に住んでいて、近くの施設で働いているということもありました。それぞれがゆっくり話す時間やきっかけがあったからこそ分かったことであり、縁やつながりというものはそのようにして生まれていくのだと思いました。「また会いたいですね」とおっしゃってくれたように、普段の仕事や日常にはない、新しい出会いや邂逅(かいこう)がケアカレナイトにはあるのです。

 

私たちがつながっていくためには、たった一度きりではなく、やはり何回も顔を合わせることが重要です。会ったその日から仲良くなれるなんてことは稀であり、最初はお互いの名前や存在を知り、別れる程度にしかつながれないはずです。介護職員初任者研修でも15日間をかけて、少しずつ仲良くなっていくのですから、たった1日、しかも一夜でつながりが生まれるのは難しいかもしれません。だからこそ、何度もケアカレナイトに足を運んでもらい、「この前はどうも」、「また会いましたね」ということを繰り返して、少しずつそれぞれのことを知って、仲良くなってもらえれば良いのです。

 

 

それはスポンサーとして参加してくださる施設・事業所の方々も同じです。同じ介護の世界で働く仲間として、それぞれの立場の壁を超えて、フラットな関係を築いていくためには、やはり何度も顔を合わせていくことが必要になるのではないでしょうか。つながる場をつくるとき、私たちはつい一回で素敵な出会いがあることを期待してしまいますが、実際はそうではなく、時間と回数をかけてつながってゆくのですね。つながりは質(互いのことを知る機会やきっかけ)×量(回数)という方程式を頭に入れながら、ケアカレナイトが誰にとってもより良き場となれるようにしていきますので、これからも参加をお待ちしております!

 

*3月末には、5月、6月、7月のケアカレナイトの内容を発表しますので、首を長くしてお待ちくださいね。