長くつながる

介護職員初任者研修の3月短期クラス、そして12月日曜日クラスがほぼ同時に終わりました。2つのクラスが重なって修了するこの時期は、いつも寂しい思いがします。専門学校や塾であれば、少なくても半年から長くて数年を共に過ごすことになりますが、初任者研修は15日間、実務者研修に至ってはたった7日間という短さです。この短い期間では、生徒さんと学校、先生の間に密接な関係は作りにくいため、ほとんどの介護の学校において生徒さんは右から左へと入って出て行くものだと割り切っているのが現状です。私はそれがつまらないと感じて、湘南ケアカレッジはできる限りのことをして生徒さんたちと学校、先生とのつながりを作りたいと思ってやってきました。そうこうしているうちに、いよいよ4月短期クラスで100期生を迎えます。

 

私が生徒さんたちと学校、先生のつながりを作りたいと思ったのは、生徒さんたちも先生方も、介護の学校にたずさわってくれる人は誰もが良い人だからです。良い人というのは、大ざっぱすぎるかもしれませんが、つまり人間として魅力的であったり、面白かったり、一緒にいて楽しいと感じる人ということです。たとえ介護の資格を取るために学びに来る学校とはいえ、せっかくそのような良い人々が集まるのですから、そのままあっさりと帰してしまうのはもったいない。少しでもその人のことを知りたいし、私たちが知らないことを教えてもらいたいし、仲良くなりたいのです。そのような人間関係こそが、生徒さんにとっても、先生方にとっても、学校にとっても、最大の喜びになるからです。

 

「これまで鉛筆を持ったことがなかったけど、生まれて初めてこうして勉強してみて、楽しかった。先生って嫌いだったけど、ここの先生は全員好き」と言ってくれた生徒さんがいました。また、「今施設で働き始めていて、僕だったらもっとこうしてあげたいという気持ちがたくさんあるのです」と授業後にこっそりと教えてくれた生徒さんもいました。平日の短期クラスに通う、おそらく50年ほどの年齢の開きがある2人が、先生方の話を一生懸命に聞いてくれて、それぞれに想いを私たちに伝えてくれたことが嬉しく思えました。生徒さんがただ教室に来て授業を聞いて、先生方が一方的に教えるだけの関係からは、生まれにくい会話だと思います。私たちが生徒、先生という関係から、人間同士としての関係になる瞬間です。

 

 

日曜日クラスはとてもクラスメイト同士のつながりも強かったです。研修が終わった最終日の打ち上げにも、たくさんの生徒さんたちが参加して、私も顔を出させていただきました。女性陣は早めからつながり始めている中、男性陣があまり前に出ないタイプのクラスでしたが、嶋田先生が勝手に幹事を任命したりして焚き付けてくれたところあたりから、男性陣も急速に前に出て仲良くなって行った気がします。最終的にはとてもまとまりがあり、素敵な方々ばかりのクラスになりました。締めの言葉として、「長くつながっていってもらえると嬉しいです」と話させていただきましたが、この先も長くつながっていきそうなクラスだなと感じます。ひとつだけ言い忘れたことがありまして、長くつながっていってもらうためには、幹事を持ち回りにした方が良いということです。長くつながっているクラスはそのようにしていますので、ぜひ参考にしてください!

上の3月短期クラスは立体的なメッセージボード、そして、この12月日曜クラスは、な、なんと透明なメッセージボードでした。どちらも今までにない、斬新なメッセージボードですね。ありがとうございました!