介護職員初任者研修の今年最後となる11月短期クラスが無事に修了しました。今年もあっと言う間に年末になってしまい、毎年、歳月が流れるスピードが加速度的に速くなっていくのは困りものです。人生100年時代、どこかで立ち止まってみる必要があるのでしょうか。さて、今回のクラスは人数が少なかったのですが、昨年の11月短期クラスを振り返ってみると、昨年の方がもっと少なかったのですね。昨年もそうでしたが、人数が少ない分、クラスメイト同士の結びつきは強く、一致団結して一生懸命に取り組んでくれた素晴らしいクラスでした。クラスの人数が多くて賑やかなのもケアカレらしいのですが、人数が少ないなら少ないなりの一体感が出るのもまたケアカレらしいですね。
年末ということもあり、11月短期クラス(108期生)の打ち上げと39会(39期生のメンバー)の忘年会が同じ日に行われましたので、私はダブルヘッダーというかハシゴをしました。お酒が全く飲めないので、ハシゴ酒というわけにはいきませんでしたが、卒業ほやほやの生徒さんたちとそれから卒業して4年が経った卒業生さんたちとゆっくり話すことができました。こうして誘っていただけるのは嬉しいことですし、垣根を越えて情報交換できるのもまた楽しいです。
108期生の卒業生さんたちと話していたところ、介護職員初任者研修を受けてみようと思ったきっかけを幾人かに聞くことができました。奥様が卒業生であったり、転職を考えていたり、お母さまが入院したことがきっかけであったり、表面的な理由はそれぞれに様々なのですが、もう少し辿っていくと、誰にも共通している理由がありました。それは何らかの形で介護のサービスを間接的に提供される経験をしており、そこで出会った介護職の人の印象が良かったということです。出会ったというと大げさかもしれませんが、介護職の人を見たり、話したり、知ったり、触れたりしたということです。
そこで出会った介護職の人が良くない印象であれば、介護について学んでみようと思わなかったかもしれません。最初に出会った介護職の人の仕事ぶりが良かったからこそ、介護って良い仕事だなと感じ、何らかのきっかけで自分も介護の仕事をしてみようと思ってくれたのです。だからこそ、最初のひとりの印象は大事なのです。目の前の人たちに信頼してもらうだけではなく、回り回って、介護の仕事に対するイメージが良くなり、介護の仕事をしてみようと思う人も増えるのです。
人手不足による仕事の大変さや給料などの待遇の改善は図っていくべきですが、それと同時に介護職一人ひとりの姿こそが介護の世界をより良くし、介護職の地位を向上させていくのではないでしょうか。利用者さんやその家族と身近に接することができる介護職だからこそ、良い意味でも悪い意味でも、影響力は大きいはずです。まずは自分の身の周りから、一隅を照らすようにして、介護の素晴らしさを伝えていってもらいたいと思います。湘南ケアカレッジで介護職員初任者研修を卒業した人たちは、今度は自分が最初のひとりとなって、自分がそうしてもらったように、介護の印象を変えていってもらいたいと願います。
年末らしくクリスマスツリーに象られた色紙をいただきました。皆さんの温かい気持ちがひしひしと伝わってくるようなメッセージばかりで嬉しいです。ありがとうございました。