良い方へ目を向けよう

ここ数日、ケアカレのホームページを見て学校が再開されているのを知ったからか、卒業生さんたちが続々と教室に足を運んでくれています。「介護福祉士に合格しました!」という報告であったり、「こんな状況ですから、何かお手伝いできることがあれば」という嬉しい声を掛けてくれてくださいました。おそらく、4月に入ったら挨拶に行こうと思ってくれていたのに休校していたので、今来てくれたのでしょうね。ウイルスによって人と人の間に距離ができて、心が離れてしまいがちなこの時期でも、ケアカレを思い出して、顔を見せてくれる卒業生さんには感謝の言葉しかありません。

 

ひとりの卒業生さんは、今年介護福祉士に合格し、その勢いで医療・介護連携士という資格を取ろうと予定していましたが、このコロナ騒動で中止になってしまったそうです。彼は初任者研修でも実務者研修でもクラスの中心となり、周りのクラスメイトを正しい方向に引っ張ってくれました。そして、ケアカレの方向性についても、深く理解してくださっています。その上で、今回時間ができたので、何かお手伝いできることがあればと申し出てくださいましたが、すぐにこれといったことを提案できずにすいませんでした。何せケアカレも今年は、いつまた緊急事態宣言が叫ばれるのかとびくびくしながら、それでも人間性を失わずに世界観が変わる福祉教育を提供するために、粛々と運営をしていなければならないと思っています。皆さんが安心して、心から楽しんで授業を受けられるような日が早く来るといいですね。

 

もう一人の卒業生さんは、ケアカレの実務者研修のテキストだけを使って筆記試験の勉強をして、100点合格したという強者(つわもの)です。アプリで過去問はやってみたけれど、あまり役には立たなかったそうです。たしかに過去問はテストの傾向を掴むことはできますが、同じ問題は二度と出ませんから。ただし、自分の苦手な分野を把握することはできたので、その分野を重点的に、テキストを読んだりして学んだそうです。実に効率的な勉強法ですね。今は訪問介護をやっているので、買い物支援であらゆるドラッグストアに行く機会があり、エタノール70%の消毒液があったのでと買ってきてくれました。今の時期はお菓子よりも消毒液の方が実用的ですね(笑)。ありがとうございます。

それ以外にも、たくさんの卒業生さんが代わる代わる遊びにきてくれました。こんな状況においても、わざわざ立ち寄ってくださって、ケアカレの卒業生さんたちは本当に温かいし優しいなと思いました。もしかすると、私だけが勝手に、世の中の人たちの心が離れて行ってしまっていると誤解していたのかもしれません。マスクやビニールシートによって遮断されてしまっていても、私たちの心は確実にそこにあって、想像力次第でつながることはできる。そう卒業生さんたちに教えてもらった気がします。これからも良い方向を見ていきたいと思います。

 

最近、良く聴いているジェイソン・ムラーズの新曲です。