尊敬し、信頼し、親しみを感じる

9月短期クラスが無事に修了しました。とても雰囲気が良く、授業にも積極的に取り組んでくれて、ずっと通ってもらいたいと思えるほどに素晴らしいクラスでした。何と言っても、通信添削の出来も良く、実技テストや最後の筆記テストの点数の高さ(ほぼ全員が90点台!)という数字からも、このクラスのレベルの高さが伝わってきました。楽しいだけではなく、しっかりと内容も学んでくださったということです。13日目の介護過程の授業が終わった後、その日で授業が最後になる佐々木先生、望月先生、橘川先生のもとに、生徒さんたちが集まって、遅くまで残って話していました。私はその光景を外から見て、とても嬉しく思いました。先生方と話したいという想いは、いつでもどこでも、学びの場に共通しているものですね。

 

先生と(個別に)話したいという想いは、生徒さんが先生のことを尊敬し、信頼に足ると思い、かつ親近感を覚えたからこそ。そのどれが欠けてしまっても、生徒さんたちは先生と話したいとは思えないはずです。1回きりの授業ではなかなか難しいと思いますが、授業が終わった後に、生徒さんたちが話したいと思って、話しかけてくれるかは、自分の授業という形を通したプレゼンテーションが成功したかどうかのひとつの指標になります。それは質問という形をとるかもしれませんし、この先生なら相談したいと思ってもらえることも大切ですし、単なる雑談でも良いのです。生徒さんたちが先生と話したいと思って話しかけてくる行動は、先生として成功していることの証拠のひとつなのです。

 

私も塾の先生をしていたときも、生徒さんたちに授業以外の場所や時間に話しかけられると、素直に嬉しかったですね。他の先生のところに自分よりももっと生徒さんが集まっていると、ジェラシーを感じたりもしました(笑)。忙しくてゆっくり話せないことが多かったのですが、人間同士の心が通じ合う、とても貴重な時間に感じました。今はもう先生として教えることがなくなってしまいましたが、その思いはより一層募ってきます。学校とは互いに尊敬し、信頼し、親しみを感じる場だったのです。

 

 

その反面、私のような大したことない人間でも、先生というだけで興味を持ってくれることに不思議というか、こそばゆい気持ちを抱いたのも事実です。先生という職業は過大評価されがちで、影響力は良い意味でも悪い意味でも大きいため、そのあたりは自覚していなければならないとも思っていました。私たちはあくまでも役割を与えられているのであって、ひと度、授業が終わって外の世界に出れば、ひとり一人の人間同士としてフラットに語り合うことができれば良いですね。

研修が終わった後、生徒さんたちから先生方ひとり一人に対して、メッセージ集が渡されました。プレゼントも個別性があって、先生方もさぞかし嬉しいのではないでしょうか。ありがとうございます!