明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。年が明けて、1231日が11日になっても、世界は何も変わっていないのですが、私たちの気持ちや意識は少なからずリセットすることができます。一年の計は元旦にありというように、今年こそはこう過ごしたいと願う日常を元旦から過ごして習慣にするということですね。個人的には、今年は良く読んで良く書く年にしたいと考えています。だからこうして元旦からキーボードを叩いています。もちろん、昨年のうちに今年の目標も決めましたよ。ここに書けることと書けないことがありますが、具体的なものから気持ちの問題まで少し書いてみたいと思います。

まず今年はもう一度原点に戻ろうと思っています。世界情勢を見て、今年は介護の世界に入ってくる人たちが増えると予測し、1人でも多くの生徒さんたちに湘南ケアカレッジの介護職員初任者研修や実務者研修を受けてもらいたいと計画している一方で、私たちの原点であり理念である「世界観が変わる福祉教育を」提供することを忘れてはいけません。簡単に言うと、湘南ケアカレッジに来てくれた生徒さんたちに、(介護や福祉の)世界を見る目が180度変わったと言ってもらえるような研修を目指すということです。そのためには、心を動かせるような内容の濃い授業を展開しなければいけませんし、学校と生徒さんたち、生徒さんと先生方、そして生徒さん同士で人間的なつながりが生まれることも大切です。365日間、授業のある日は、世界観が変わる福祉教育を提供できているのかを心のどこかに意識しながら生きたいと思います。

 

そういった研修や授業を提供できるのは、先生方のおかげです。湘南ケアカレッジは今年で9年目を迎えることになります。ケアカレが開校して以来、今いる先生方が全力で授業をしてサポートをしてくださったからこそ、ここまでやってくることができました。100年続く学校を目指すと言いながらも、開講当初は9年目の今日は想像すらできませんでした。生徒さんたちが学校に来てくれることももちろん大切ですが、先生方がいてくれるからこそ、湘南ケアカレッジはあるのです。

 

 

この話は先生方にもしたことがないかもしれませんが、湘南ケアカレッジを運営している株式会社の理念は「小さなチーム、大きな仕事」です。中華料理の円卓を囲めるぐらいの少人数のチームで話し合い、褒め・認めあい、時には喧嘩しながらも、同じ方向を目指して、私たちがやらなければ誰がやるという価値のある仕事をしたいという想いです。大きなチームで仕事をすると、その総量は多くなったとしても、一つひとつの仕事の中身は少ないことは身に染みて分かっていますので、その逆を行きたいということです。小さくても大きな仕事はできる時代ですし、自分たちでは気づいていないかもしれませんが、小さいからこそ大きな仕事ができるとも言えます。もちろん、いきなり大きな仕事にはなりませんので、一人ひとりに向き合いながら、コツコツと積み重ねていくことが何より大事ですね。

 

最後にもうひとつ、これは時代的なものですが、世間が潔癖主義に流れている今、大切なことは心を分断されないようにすることでしょうか。潔癖主義の行き着く先は、自分と他者、自分の家族と世間、自分の仲良しと知らない人、自分の国と他国などという分断であり、それを推し進めた最終地点は他者の排除です。恐怖によって私たちが肉体的には分断されたとしても、たとえソーシャルディスタンスを取ってのマスクやビニールシート越しであったとしても、(ケアカレナイトにお呼びしようと考えていた伊藤亜紗さんが利他として提唱するように)相手の心に届くように話し、聞き上手になるべきです。そして、そのためには相手をコントロールしようとするのをやめ、待つことです。

 

 

今年もよろしくお願いします。