学校の雰囲気

湘南ケアカレッジの魅力をひと言で表すと、「雰囲気の良さ」だと思います。私は他の学校で働いていたことも、見学に行ったこともありますし、また自身でホームヘルパー2級講座を受けたこともあります、大きな違いがあると言えばあるし、それほど違いがないと言えばないのですが、実際に学校ごとに雰囲気は違いますし、クラスごとに違いがあるのが実状です。もちろん、湘南ケアカレッジもクラスごとに雰囲気は若干異なりますが、ほとんどどのクラスも前向きなエネルギーに溢れていて、楽しく学んでいるという感じです。それはクラスメイト同士の仲の良さであり、学校や先生方と生徒さんとの距離感の近さであり、学ぶことに対するベクトルが一致しているからです。

何がその学校の雰囲気を決めるのか、もう少し掘り下げていくと、先生方の人となりと学校の考え方(思想)の2つが大きな理由だと私は思います。まず何と言っても、先生方が明るく楽しくないと、雰囲気は良くなりません。大げさに言うと、堅物の教授みたいな先生がテキスト通りに淡々と授業をしても、生徒さんたちは楽しみようがありません。ここでいう楽しさとはキャッキャ言う楽しさではなく、学ぶことに前向きで活気があるということです。先生方が楽しく情熱を持って教えているから、それを見た生徒さんたちが前向きに活気をもって学ぶことができる。しかも全ての先生がそうなのですから、授業ごとに雰囲気が異なることもなく、研修全体を通じて雰囲気が共通しているのです。

 

先生方の人柄や教えることに対する情熱があったとしても、大きな枠組みをつくる学校の考え方が間違った方向に行ってしまうと、せっかくの雰囲気が壊れてしまうことがあります。あれはダメこれはダメと謎ルールをつくって先生方を変に縛り付けたり、また逆に、可もなく不可もなく適当に授業をしてくれたらよいと先生方を駒のように扱ったりすると、先生方は個性を失っていきます。角が立つのであまり具体的には書きませんが、ほとんどの介護の学校は先生方に対するリスペクトが足りない気がします。学校にとって、全ての先生方はかけがえのない存在であることを忘れてはいけないと思います。

 

 

先生方の人となりと学校の考え方が揃って、良い授業をつくっていこう、生徒さんたちに喜んでもらおうという方向性が一致すると、どのような生徒さんたちが集まっても、ほとんどブレがなく雰囲気の良いクラスになります。介護について学びたいと考え、介護職員初任者研修に参加したり、介護の現場で働いていてもっと深く学びたいと考える人たちは、はっきり言って良い人たちばかりです。こちらの下地さえ整っていれば、あとは彼ら彼女たちが持っている人間性を包み隠すことなくそのまま発揮してくれたら良いのです。そうすれば、雰囲気の良いクラスのできあがりです。