狭く深く、介護・福祉教育を提供する

5月短期クラスが無事に修了しました。5月と6月は定員を12名と限定しているのですが、皆さまお休みすることなく、全員が最後まで完走してくれました。振り替えをしたことによって、最終日に修了できない生徒さんがいるのは当たり前の風景ですが、今回のクラスは誰一人振り替えすることもなく、全員で最終日を迎えることができたのです。それによって毎日顔を合わせることになり、クラスメイト同士の絆は強まりますし、絆が深まるからこそお休みしたくなくなります。僕も25年ほど前にホームヘルパー2級講座を受けたときそうでしたから、良く分かります。学校が楽しいから休みたくないのです。

最終日の筆記テストが終わった後、打ち上げも行われました。「どこのお店が良いですか?」と事前に相談を受けたので、「16時から入れるお店としては、こことあそこがありますよ」と候補をお伝えしました。その中に、私の友人が最近店長になった小田急線町田駅北口から出てすぐのところにある「鳥貴族」を入れたところ、そこに行くことになったそうです。私からも「うちの生徒さんたちが16時ぐらいに行くからよろしく」と連絡を入れておきました。

 

ところが当日、遅れて教室を出発した生徒さんに聞くと、「お店に電話したら、まだ開店していないみたいで、ひとまず角の居酒屋で飲んでいる」とのこと。私の友人が店長になった「鳥貴族」は16時から開いていると聞いていたので不思議に思って調べてみると、何と「鳥貴族」は町田に3店舗あって、北口にある「鳥貴族」は小田急町田2号店という名称だそうです。町田北口店はたしかに開店が17時からになっています。ややこしいですね。生徒さんたちは北口店に電話してしまったのでした。

 

そんなことはどうでも良いのですが(笑)、私がきちんと調べて、「鳥貴族の小田急町田2号店は16時から開いている」と伝えていれば何の問題もなかったので、角の居酒屋まで謝りに行きました。すると「先生も一杯飲んでいきませんか?」とお誘いいただきました。一旦、教室に帰り、後片付けと明日の準備をしてから居酒屋に戻って、卒業生さんたちと久しぶりに教室の外で個別に話すことができました。教室では見せていなかった顔を見せてくれる生徒さんもいて楽しかったですし、生徒さんと学校という関係を超えて、ひとりの人間同士として話せるのも嬉しいです。

 

 

研修終了後ぐらい、本当はこうして皆さんとゆっくり語りたいものです。そのためには、打ち上げが開催されて、誘ってもらえるという2つの条件をクリアしなければいけません。決して簡単ではありませんが、どのクラスでも打ち上げに参加できるような学校にしていきたいと思います。私たちは町田にしかない小さな介護の学校です。介護・福祉教育を広く浅く提供するつもりは最初からなく、狭く深く、地域に根付いて、生徒さんたち一人ひとりと向き合って行きたいと心から願います。