日本の介護の未来

7月のオリエンテーションからスタートした外国人専用の実務者研修クラスが、無事に終了しました。無事にというよりは、最高の形で終えることができ嬉しく思います。今回のクラスは半分以上がインドネシア人の生徒さんであり、その他フィリピン、ミャンマー、中国、ビルマの人たちという構成です。

 

 

それぞれの国の言語は異なるため、クラスメイト同士は日本語で話すことになります。しかも今回のクラスの生徒さんたちは、かなり日本語が良くできて、冗談まで日本語で言えるほどでした。N2(日本語検定2級)もしくは極めてN2に近いN3というレベルの日本語力がある生徒さんたちであったからこそ、日本人と同程度の内容や進度で授業を進めることができました。

 

前回の外国人専用クラスよりも、今回の方がさらに日本語力が高く、それによって理解力も高かったというのが実感です。これは前回のクラスの時にも感じたことですが、何よりも日本語力が大切だということです。日本語力がなければ、いくら介護の知識や技術を学んでも馬の耳に念仏。今回のクラスの皆さんは、日本語が良く分かっているからこそ、介護過程の展開も理解していましたし、実技も良くできたのです。見様見真似でできるレベルよりも上に行こうとするならば、まずは最低限の日本語力(N2N2に近いN3)が必要ということになりますね。これは介護の現場においても同じでしょう。

 

彼ら彼女たちと接していて感じるのは、心の健康さです。明るくて元気で、こちらのアクションに対するリアクションも良く、いつも笑顔で楽しんでいます。斜に構える感じも全くなく、素直さや謙虚さがあり、学ぶことに対する貪欲さもあります。分からないことは「分からないので教えてください」と聞くことができる。演技でそういう体を装っているのではなく、素のままでそうなのです。あまり言いたくないのですが、日本人はどこで何でこうなってしまったのだろうと悲しくなります。私たちがいつの間にか失ってしまったものを彼ら彼女たちは持っていて、羨ましく思えますし、一緒にいて楽しいのです。

 

今年、2つの外国人クラスを開催してみて、確信したことがあります。それは彼ら彼女たちに日本に来てもらうことで、日本の介護は救われるということ。日本がいつまで彼ら彼女たちの国に比べて裕福な国であり、いつまで日本に来て働いてもらえるかどうか分かりませんが、もし私が介護サービスを受けることになったとしたら、彼ら彼女たちにお願いしたいと本気で思います。もちろん、誰でも彼でも良いという訳ではなく、日本語をしっかり学び、日本語力の高い、介護の仕事と相性が良いインドネシア、ベトナム、ネパール、ミャンマー、フィリピンなどの国々から適切な人材に来てもらう努力をすべきでしょう。そうすることで、誰もがハッピーになれる日本の介護の未来を築けるはずです。

 

 

そうした介護の特定技能の外国人に日本に来てもらい、介護職員初任者研修を湘南ケアカレッジで受け、その後、しっかりと面倒を見てくれる施設に紹介する活動を来年はやってみたいと考えています。今のところ外国人材の紹介料は安く、ビジネス的には簡単ではなさそうですが、より良い未来への方向性においては理にかなっていると思います。これは実際に特定技能の彼ら彼女たちに触れることができたからこそ分かったことであり(日本人クラスに混じってくる外国人だけでは見過ごしていたはず)、今年、実務者研修の外国人専用クラスという新しいチャレンジをしてみて良かったです。教えてくださった先生方にも感謝します!