明けましておめでとうございます。湘南ケアカレッジが開校して、新年のあいさつをするのはこれで13回目になります。気がつくと干支が1周回ってしまっていました。使い古された言い回しですが、光陰矢の如し、歳月の経つのは早いですね。ここ数年、生徒数が右肩下がりに減ってきて、学校としての勢いが落ちている中で迎える2026年。今年の堪え忍ぶ年になるのか、それとも巻き返しの年になるのか、未来のことは分かりませんが、できるかぎりのことはやっていきたいと思います。
世の中の流れや業界全体の話をしても何の解決策も生まれませんので、ひとまずは自分に矢印を向けて考えてみましょう。私がここ数年で懸念しているのは、自分たちは変わっていないように見えて、見える部分や見えない部分において、昔とは変わってしまったのではないかということです。13年間も同じ仕事をしていると、気がつかないうちに、悪い方向に変わってしまうことだってあります。ちょっとした手抜きから、慣れてしまったことによって大事なことを失ってしまっていたり、コストを削減しようとして肝心の部分が物足りなくなったり、などなど。
他社のケースですが、今でも思い出すのはサンマルクカフェのことです。湘南ケアカレッジが開校した当初、町田に1店舗あり、さらにもう1店舗できる勢いでした。看板商品であるチョコクロが美味しく、クロワッサン好きの私にはたまらなかったです。春美先生に買ってきてプレゼントしたら、美味しそうに召し上がっていたのをはっきりと覚えています。ところが、ある日、チョコクロを食べたところ、あまり美味しくないのです。不味いとまではいかないのですが、これまでより美味しくない。味も変わらないし、見た目も変わらないので、原材料や作り方を変えたわけではなさそうです。
何度か通って食べてみるうちに、美味しくないと感じる理由が分かりました。かつてはチョコクロが置いてあるトレーに電気が流れていて、温かさを保っていたのに、その電気が切られているのです。だから、チョコクロが冷たい状態で置かれています。もしかすると、温かくしておくとチョコが解けたりといった不具合が出たため、電源を切って常温で提供することに決めたのかもしれませんが、美味しさという点でいうと、かつての温かいまま提供されていたときが一番でした。この時をピークに、サンマルクカフェにはお客が少なくなり、今となっては町田にあった2店舗はありません。サンマルクカフェの中の人たちは気づいていないかもしれませんが、サンマルクカフェからお客が離れたいちばんの理由は、チョコクロを温かいまま提供することをやめたからです。
湘南ケアカレッジも何かを失ってしまったのでしょうか。かつては先生方が情熱的だと言われましたが、今はどうでしょうか?生徒さんを褒め・認めることができていますか?かつては初任者研修が修了すると、毎回のように色紙をクラスからいただいていましたが、今は年に1回か2回かです。私もかつては4日に1度ぐらいの頻度でブログを更新していましたが、今は月に2度程度に減ってしまいました。10年間にわたって、およそ900本の記事を書いてきたのでネタが尽きてきたというのが正直なところですが、私自身の気づきが少なくなってきたということでもありますね。気づきがないから、言葉にして発信できないのです。サンマルクカフェのように理由が明らかであれば、チョコクロが置いてあるケースの電源を入れるだけで良いのですが、湘南ケアカレッジにとっては何でしょうか?そういえば、講師会も2020年を機に止まってしまっています。全てが変わらないわけにはいきませんが、世界観が変わる福祉教育を提供することが私たちのテーマであり、そのために大切な何かは失ってはいけないのです。
