3月火曜日クラスが、先日、無事に修了しました。介護分野で働いている生徒さん、障害分野で活躍している生徒さん、年齢層も幅広く、男性もたくさんいて、外国人の生徒さんも混じって、とても個性的で楽しいクラス。最終日も皆さん盛り上がり、修了証明書授与の場面においても、最後まで拍手が途切れませんでした。それぞれが記念撮影したり、名残惜しんでいる中、卒業生さんのひとりが「僕が担当している利用者さんがブログをやっているので見てください」と言って、「三ツ谷清湖」と書かれたメモを置いていきました。
数日後に名前を検索してみると、「三ツ谷清湖のブログ~ALS×薬剤師」がありました。「点字版を使ってブログを書いているんですよ」と聞いていたので、一つひとつ言葉を紡ぎながら書いているところを想像して読んでみました。最新のエントリーは、「優しさのつもりが失礼になることもある、ALS当事者が語る『言葉遣い』の問題」。いきなり私が問題だと思っていたことが問題とされていて、少し驚きつつ、興味深く読みました。
私が不思議に感じるのは、
なぜ寝たきりの人の前だと、急に言葉遣いを変える人がいるのか
ということ。
つい先日、私も同じような不思議さを感じました。いつも通っている耳鼻科にて、右手が痛いので問診票が書けないという高齢の女性がいて、受付の看護師さん(?)が聞き取りをする際に、「全身がかゆいの?大変だねえ。あんまり掻いちゃだめだよ」とまるで子どもに話しかけるように話していて、違和感を覚えたのです。高齢者介護の現場でも良くあるシーンですが、耳鼻科において他の患者さんにはない対応だっただけに余計に気になったのだと思います。
受付の方は良かれと思って、そうした言葉遣いを選択しているのだと思います。親しみやすく、距離感を縮めるために、と理論的に考えているのかもしれませんが、およそ無意識でそうしているはずです。高齢の女性はそれに対してどう思っているのか分かりませんが、おそらく初対面同士で相手は自分より年上の方に対する言葉遣いとしては、私はふさわしくないと感じました。
なぜそのような言葉遣いになるのか考えてみたところ、そうした言葉遣いは、自分よりも弱い存在に対して用いるものだと思いました。自分よりも(身体的、精神的もしくは社会的に)弱い相手に対して、人間はそうしがちなのです。その逆を考えてみれば分かりやすいかもしれません。自分に対して攻撃(反撃)をしてくるような人に対して、子どもに話しかけるように話すでしょうか?自分よりも絶対的に弱い存在だからこそ、(親しみや可愛さを勝手に感じているのかもしれませんが)無意識にそうした言葉遣いになるのです。これは人間の性のようなものですから、かなり意識的に言葉遣いを意識しないと、自然とそうなってしまうということです。私も気をつけなければいけません。
