湘南ケアカレッジの先生方は、面白くて、分かりやすくて、優しく丁寧で、情熱的で、とても素晴らしい、と言ってくださる生徒さんがたくさんいます。これ以上の褒め言葉はありません。先生共々、大変嬉しく思います。そして、自画自賛ではなく、本当にそうだと思います。授業を拝見させてもらって、また湘南ケアカレッジというチームで一緒に仕事をさせてもらって、実際に素晴らしい先生ばかりなのです。どうしてこんな素晴らしい先生方が揃ったのか。その秘密は、湘南ケアカレッジの採用基準にあります。
湘南ケアカレッジの採用基準について話す前に、私がかつて子どもの教育に携わっていた頃の話をさせてください。平たく言うと、高校受験を中心とした学習塾を運営していました。もちろん、講師の採用から手がけさせてもらい、学習塾での講師採用経験のなかった私は試行錯誤を繰り返しました。筆記試験と面接の結果にて選考する上で、筆記試験の点数に重きを置いてみたり、面接の受け答えの良さを重視してみたり。どうすれば、学習塾の講師に向いた大学生を採用できるのか、彼ら彼女らのその後の活躍を見ながら採用基準を磨いていきました。
最終的にたどり着いた採用基準は、いたってシンプルなものでした。それは「教職を目指しているかどうか」でした。面接の時点で教職を目指していると明言した講師は、その後、現場の厳しさや理不尽さにぶち当たったときにも、決してふて腐れることなく、それを糧として曲がりなりにも成長していく姿がありました。たとえ筆記試験の点数が少々悪くても、面接で完璧な受け答えができなくても、教職を目指しているという夢を持っている人は頑張れるのです。つまり、自分のビジョンと今の仕事が同じ方向を向いているかどうかが重要なのです。
このシンプルな採用基準が見つかってからは、採用面接は最初の30秒でほぼ決まりました。面接の最初に他愛ない世間話をしたのち、ごく自然な形で、「将来は何をしたいのですか?」と質問します。すると、「広告業界に進むつもりです」、「弁護士になりたいと思っています」、「まだはっきり決まっていません」などなど、それぞれが将来のことを少なからず語ってくれます。彼ら彼女らの明るい未来を想像しつつ、私が聞きたいキーワードはひとつ。「教職を取ろうと思っています」もしくは「学校の先生になりたいです」。これらの言葉を発してくれた人はほぼ確実に採用しました。
長らく引っ張ってきましたが、湘南ケアカレッジの採用基準も同様にシンプルです。「一緒に飲みに行きたいかどうか」。ただこれだけです(笑)。実際には私はお酒が全くといってよいほど飲めないので、一緒に食事に行ったら楽しそうかどうかということ。もっと分かりやすく言うと、人間的な魅力があるかどうか、もし自分が生徒だったら、この人から教えを受けたいかどうかということです。これは私が介護・福祉の様々な研修にたずさわってきた経験から学んだことです。この分野における豊富な知識や経験があるのは当たり前で、立派な経歴や大学での講師経験や数え切れないほどの資格よりも、もっと大切なものがあるのです。人間的な魅力に溢れる湘南ケアカレッジの先生たちの授業を、ぜひ受けに来てくださいね。