国際福祉機器展に行ってきました。

今週の水曜日、東京ビッグサイトで開催された国際福祉機器展に行ってきました。今年で40回目(!)を迎えた国際福祉機器展ですが、恥ずかしながら、私にとって今回が初めての参加となります。今まで忙しさにかまけてなかなか足を運ぶことができず、実際に行った先生方からは「良かった」という声を毎年のように聞いており、毎年、来年こそは思っていましたから、ようやく念願が叶ったという気持ちです。

東京ビッグサイトは思っていたよりも遠く、片道2時間の小旅行でした。町田から新宿に出て、山手線で新橋へ、そしてゆりかもめ線に乗って国際展示場前で下車。そこから歩いてすぐ目の前に東京ビッグサイトはそびえ立っていました。入り口のところでは、スーツを着た学生たちが記念撮影をしていました。会場内でもこうした学生たちの集団は目立っていたように、もしかしたら地方の福祉系の大学や専門学校の生徒さんたちが研修で来ているのかもしれません。

会場に入ってみて、まずその人の多さと展示場の広さに驚かされました。ここ数年は毎年10万人を超える人々が来場しているそうですから、今日だけでも3、4万人はいたのでしょう。まだ行ったことのない方に会場の広さを伝えるのは難しいので、写真を見てみてください。あえて言葉で表現するとすれば、東京ドーム1個分ぐらいという感じでしょうか(笑)。それだけ広大な空間に、およそ500社以上の企業や団体が福祉機器を展示しているのだから凄いですよね。

全てを見切れるはずもなく、2つに分かれている会場を歩いて回っていたら、あっという間に2時間が経ってしまいました。大きく報道されているように、介護ロボットが今回の大きな目玉ではありますが、そうではない小さな場面での福祉用具、たとえば杖やおむつ、自助具等も毎年少しずつ改良がなされていて、利用者にとっても介護者にとっても使いやすい福祉用具が続々と生まれているのだと実感しました。湘南ケアカレッジでポータブルトイレを使わせていただいている安寿さんや、おむつを買っているネピアテンダーさんなども出店されていました。

みんなが笑顔になるリラックマのウエア。

あれっ、ミッキーマウス?

よーく見てもらうと分かりますが、ディズニーランドの点字の地図なんです。

今回の国際福祉機器展において、個人的にとても印象に残ったのは、各ブースで担当者に熱心に尋ねたり、パンフレットを両手に抱えるようにして歩き回る中国人の多さです。これから中国にも大規模に訪れるであろう少子高齢化の波を見据え、ビジネスとして海を渡り、日本の一歩も二歩も進んだ福祉機器をいちはやく輸入して導入しようとするバイヤーたちの姿です。もちろん、それ以外にもたくさんの人々の熱気に触れ、良い意味でも悪い意味でも、この福祉・介護という分野がこれから10年から20年をかけて大きな市場になってゆくことを実感しました。