めぐる季節

もうすぐに受講期限が過ぎてしまいそうだった生徒さんが、あと1日残していた授業に参加してくれて、修了試験を受けてくれました。なんとか間に合ったという感じです。この生徒さんは湘南ケアカレッジにとって最初のクラス(第1期生)のメンバーのひとりで、クラスの雰囲気だけではなく、それ以降の湘南ケアカレッジに受け継がれている文化もつくってくれました。だからこそ、最後まで頑張ってほしいと願っていましたし、突然来てくれて、感謝の気持ちで一杯です。

疑問に思われた方もいるかもしれませんので書いておきますが、「介護職員初任者研修」の受講期限は8ヶ月です。受講開始から8ヶ月が過ぎてしまうと、修了の意思がないとみなされて、修了することができなくなります。湘南ケアカレッジの場合は、短期クラスが3週間、日曜日クラスや土曜日クラスなどの週1クラスでもおよそ4ヶ月で修了になりますので、よほどのことがなければ受講期限が切れてしまう心配はありません。修了の意思さえあれば、受講期限はあってないようなもので、ほとんどの生徒さんには関係のない話です。

 

もちろん、病気などでどうしてもスクーリングに通えないという場合は、延長届けを出していただくことで、受講期限を延ばすことができます。そういった理由で受講期限を延ばした生徒さんも、実際にいらっしゃいます。また、受講中に妊娠が分かったというケースでは、お子さんが産まれて、安心して通えるようになってから再び来ていただくことになります。いずれにせよ、修了する意思があって、ちゃんとした理由があれば、「介護職員初任者研修」を途中で修了できなくなってしまうことはありませんので、ご安心ください。

 

ところで、突然の来客ということで言えば、先日、8月短期クラスの生徒さんが、「希望していた条件の仕事が決まった」と報告しにきてくれました。小1時間ほど、彼の就職活動における面白い話や8月短期クラスの他のメンバーの現況などについて色々教えてくれました。介護職員初任者研修が終わって、それぞれが別々の道を歩き始めることになっても、お互いに何らかの形でつながって、情報を共有し合っているのは素晴らしいなと思いました。バーベキューをやろうなんて話も出ているみたいですね。さすがにこの時期は寒そうですが(笑)。

 

今年の春に開講した湘南ケアカレッジも、受講期限の心配をしなければならなくなったのですね。暑い夏を乗り切ったと思いきや、秋を通り越して冬を迎え、今年もあと1ヶ月で終わりです。季節の移り変わりを思うたびに、私はいつも大好きな星野道夫さんの言葉を胸に刻みます。

 

無窮の彼方へ流れゆく時を、めぐる季節で確かに感じることができる。自然とは何と粋な計らいをするのだろうと思う。一年に一度、名残り惜しく過ぎゆくものに、この世で何度めぐり合えるのか。その回数を数えるほど、人の一生の短さを知ることはないのかもしれない。

イニュニック 生命アラスカの原野を旅する」より