クリスマスツリー

湘南ケアカレッジに、いよいよクリスマスツリーが登場しました。先生が自宅から持ってきてくれたものに、飾りつけをして、教室に飾ってあります。生徒さんが気になって授業に集中できないと困るので、チカチカと光るような電飾系は付けず、鈴やモールなどを中心としてデコレーションしました。全長が90cmとそれほど大きくはありませんが、幸せの木と隣り合わせで、華やかな存在感を示してくれています。そして、教室の入り口には、「Merry Christmas!」の豪華な(?)文字が躍っています。教室の外側から見ると、サンタとトナカイが笑顔で出迎えてくれていますよ。

こういった細かなところに気配りができるのは、さすが女性の先生方だなと感じました。私自身も、イベントや飾り付けは結構好きな方ですが、なかなか自分でツリーやオーナメントを買ってきてというところまでいきません。日常に流されてしまうのでしょうね。季節ごとのイベントなどが訪れるたびに、(男性と女性を簡単に区別するわけではありませんが)女性の季節や日常の変化に対する敏感さを知ります。

 

「介護職員初任者研修」の中でも、季節や日常の変化を感じる大切さについてお話することがあります。施設等で生活していると(たとえ在宅で過ごしていても)、高齢の方は外出するのが億劫になることもあり、四季折々の変化を感じることが乏しくなっていきます。そういった中で、介護職員が「もう桜が咲いていますよ。見に行きませんか?」、「もう12月ですね。クリスマスツリーを飾りましょうか」など、季節感のあるコミュニケーションを取ることは、大きな意味を持つのです。

 

今日は何の日か知っておくことも大切ですね。ポッキーの日(11月11日)などはどうでもいいのですが(笑)、敬老の日や文化の日といった祝日は知っておいた方がいいですね。そこから会話がふくらむこともありますし、何よりも高齢の方にとって今日という日の意味や位置が実感できるからです。「今日は○○の日ですね」と話してから、授業をスタートされている先生もいるのはそういう意味です。11月11日は介護の日だって知っていましたか?私は今年、先生に教えられて初めて知りました…。

 

そういった理由からも、湘南ケアカレッジでは、できるだけ季節を意識した飾りつけや、その季節に合った花を教室に置いていきたいと思います。10月のハロウィーンにはカボチャの形の花瓶を置きましたし、今はクリスマスツリーだけではなく、ポインセチアが教室の中央に飾られています。その前はシクラメンでした。利用者の方々に四季折々を感じてもらうためには、介護者がそれを感じていなければなりませんし、介護職員の研修を担っている私たちがまず感じていなければならないはずですから。