これまでの人生では出会えなかった人たちと

先週から今週にかけて、たくさんの方々が、湘南ケアカレッジの教室を見学しに来てくれました。受講する前に(申し込む前に)一度、教室の雰囲気や場所を見ておきたいということで足を運んでくれました。教室の中に入っていただき、授業の様子を後ろから5分ほど見てもらいました。その後、「介護職員初任者研修」について簡単に説明をさせていただき、質問等にお答えしながら、「どうでしたか?」と尋ねると、ほとんどの方々は「楽しそうですね」と言ってくれます。その次に多い答えは、「若い方が多いですね」です。

 

たしかに湘南ケアカレッジは若い生徒さんも多いのですが、そうおっしゃる方が多いのは、もっと年齢の高い方が受講していると思っていたからだと思います。30代から40代ぐらいの方がほとんどだと想像して実際のクラスを見てみると、若い方から年齢の高い方(10代から60代)まで、生徒さんたちの年齢層が思っていたよりも幅広いことに改めて気がつきます。そして、「年齢層が幅広い」ことと「楽しそう」ということが、どこかで結びつくのではないかと思います。

 

「介護職員初任者研修」の魅力のひとつとして、生徒さんたちの年齢や性別、これまでに生きてきた背景等が様々であることが挙げられます。実際に受講したことのある私が言うのだから間違いありませんし、もしかしたら、最大の魅力と言っても過言ではないかもしれません。

 

普通の研修やセミナー、講座であれば、どうしても受講生の年齢や性別には偏りが出てしまいます。たとえば、ネイルアートの講座であれば10~20代の女性がほとんどでしょうし、システムエンジニアの資格講座であれば大半が男性に偏るはずです。それは着付け師の講座でもしかり、ジュエリーデザイナーの講座でもしかり。ところが、「介護職員初任者研修」においては、見事に多種多様でバラバラな人々が集い、同じ気持ちを持って、同じ方向を目指して勉強することになります。これまでの人生では出会えなかったような人たちと、共に学んでいくことになるのです。

 

今から10年以上前、私が「介護職員初任者研修」の前身である「ホームヘルパー2級講座」を受けたときにも、いろいろな方々と出会いました。息子さんがバンドのボーカルをやっていて、苦節のインディーズ時代を乗り越えて、ようやく深夜ドラマのエンディングテーマに曲が使われるようになったお母さん。勤めていた花屋から独立して、買い付けから飾りつけまでを一手に担うフリーのフラワーコーディネーター。最近、下の子どもが生まれて沐浴が上手になったと自慢していた2児の父親。研修が修了したあと、彼ら彼女らと一緒に下北沢のライブハウスに行ったのは良い思い出です。研修を受けた動機はそれぞれでしたが、介護や福祉の勉強をすることで、誰かの役に立ちたい、これからの人生に生かそうと思う気持ちは同じでした。

 

さすがに教室を見学しただけでそこまでは伝わらないと思いますが、楽しく学んでいる雰囲気を感じてもらえれば幸いです。お時間のある方は、ぜひ教室までお越しくださいね。