本日、4月12日は湘南ケアカレッジの開校日にあたります。ちょうど昨年の4月12日に最初のクラス(第1期生)が開講しましたので、今年の4月12日をもって、湘南ケアカレッジは1周年となります。本当にあっという間の1年間だったというのが実感です。開校に至るまで色々な面から支えてくださった方々、家族や両親、最高の福祉教育を提供しようと準備段階から力を合わせて授業を作り上げ、毎回の授業で全力を出し切って教えてくださった先生方、そして湘南ケアカレッジに来てくださり、楽しくも真剣に学び、一緒にクラスを盛り上げてくれた生徒さんたちに感謝します。
2年目を迎えるにあたって、これといって特別な抱負はありません(笑)。これからも学校や授業のクオリティを落とすことなく、1人でも多くの生徒さんに満足・感動してもらい、介護の世界の素晴らしさを知ってもらいたいと願います。現状維持というと後ろ向きに聞こえるかもしれませんが、1年目と同じもしくはそれ以上のクオリティを提供し続けることは、決して簡単なことではありません。「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」というように、日々私たちは知らず知らずのうちに変わってゆき、昨日の自分と今日の自分は違う人間であるからです。
特に学校のような人と人との関わり合いが価値を生み出す場において、クオリティを保つことは非常に難しいことです。そのための鍵となるのは、情熱とコミュニケーションだと思います。これまでたくさんの学校や教室、先生方を見てきましたが、劣化を免れなかった(クオリティが落ちてしまった)原因は、そこに関わる人々の想いの強さとそれを支えて育むコミュニケーション、褒めや認めの機会の欠如にありました。システムや効率とかではなく、(ずいぶんアナログですが)気持ちや会話が大切だということです。情熱とコミュニケーションを高いレベルで保ち続ける、これが本物の教育はビジネスだけでは成り立たないことの理由です。
今のところ、新しい教室を開校する予定はありません。できるかぎり小さなままでいたいですし、(世間で言われているように)大きくなることだけが成長だとは思いません。ひと教室のクオリティを保つだけで膨大な時間がかかる以上、教室を増やしていくことは衰退につながるとさえ考えます。それよりも、100年先も続く学校をつくりたい、横に大きく(教室を増やしていく)していくのではなく、未来に向けて大きくしていきたいと思うのです。そのためにも、湘南ケアカレッジに来て良かったと生徒さんに思ってもらえるように、湘南ケアカレッジで教えられて良かったと先生に思ってもらえるように、この身を捧げていきたいと思います。