先週末に5月短期Bクラスが無事に修了しました。今回のクラスは、途中でお休みして振り替えをする方も極めて少なく、ほとんど全員が最後の修了試験に臨むことができました。それだけ、全員が同じ方向を目指し、一丸となって頑張ったということで、とても仲が良くてまとまりのあるクラスでした。15日間の介護職員初任者研修も終盤にかかった頃、ある生徒さんが、「もうちょっとで終わってしまうなんて寂しいです。終わってほしくないです」と言っていたことが印象的でした。
終わってほしくないという言葉は、他のクラスの生徒さんからもよく聞いていたので、今回もそう言ってもらい、改めてそうなんだと感じました。たしか色紙に「こんなに終わってほしくない学校は初めてだ!」と書いてくれた生徒さんもいました。「終わってほしくない学校」というフレーズは、どこか不思議な感じがします。私たちにとっての学校とは、本来終わってほしい、いや一刻も早く終わってもらいたい場所であり、その頭に終わってほしくないという言葉がつくと矛盾しているように聞こえるのです。
私の大好きな映画のひとつに「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」があります。トム・ハンクスが演じる父親を9.11のワールドトレードセンターで亡くした子が、父が残した謎を解くために旅に出る物語です。父親が生きていた頃のシーンが随所に出てくるのですが、その中で、親子で矛盾語合戦をするシーンが印象的でした。「液体ガス」、「小さな巨人」、「無口なクレーマー」、「危険な安全装置」など、矛盾する言葉をお互いに言い合うという知的なゲームです。「終わってほしくない学校」って、なんだかこの矛盾語合戦に出てきそうじゃないですか。
学校がなぜ早く終わってほしい場所だったかというと、授業が楽しくなかったり、先生が怖かったり(魅力がなかったり)、人間関係が窮屈だったりという理由が考えられます。そういったもの全てから解き放たれる卒業式は、学校が終わってしまうにもかかわらず、誰もが嬉しくて幸せだったりします。湘南ケアカレッジはすべてがその逆、授業が楽しくて、先生も優しくて魅力的、生徒さん同士の人間関係もフラットで上下関係など全くありませんので、だからこそ、終わってほしくない学校なのだと思います。
最終日には新しいタイプの(?)色紙や心のこもった手紙を生徒さんたちからいただきました。色紙の上にはクラスメイトの集合写真が付けられています。最終日前々日の授業前に、「ちょっと全員で写真撮ってもいいですか?」と言われたので、不思議だなと思いながらシャッターを押しましたが、そういうことだったのですね。2枚写真が付いていて、違う写真かと思いきや、実は同じというオチもついて、なかなか面白い仕上がりになっています(笑)。その写真の隣には、「いつかまた…、ケアカレへ私たちが来たときの記念写真をここに入れさせてください」と書いてありました。ぜひいつかまた、皆さんで教室に遊びにきてくださいね。お待ちしております。
この似顔絵、誰の顔?(笑)