七夕の日に、生徒さんたちに願いごとを書いてもらいました。「介護職員初任者研修」には「死と向き合う人のこころとからだ、終末期介護」という単元があります。その授業において、大切な人や自分の死を想い、生徒さんたちはエンディングノートを書くのですが、その中のひとつの質問として、あなたにとって大切なことは?という項目があります。ちょうどその授業の日が7月7日だったこともあり、自分にとって大切なことを膨らませてもらい、七夕の願いごとにしてもらいました。
朝、佐々木先生からのメールに始まったこの企画は、午前中に私が笹の葉を探すところから始まりました。町田の東急ハンズに行けば手に入るだろうと簡単に考えていましたが、どこを探しても見当たりません。隅から隅まで歩き回ったのですが、短冊やこよりすらありませんでした。東急ハンズに置いていないということに絶望しつつ、小田急町田駅をフラフラと歩いていると、小田急フローリストが目に入りました。さすがに花屋に笹の葉はないよなと思いながらも見てみると、ありましたよ、可愛い笹の葉が。
笹の葉さらさら~という感じではありませんが、小さい短冊であれば、生徒さん全員分の願いごとを飾ることができると思いました。湘南ケアカレッジのスクールカラーであるオレンジの鉢のものを選んで、勇んで教室に帰りました。そこからは、先生たちが佐々木先生持参の折り紙を小さく切り、糸をこより代わりにして、見事ミニサイズの短冊の出来上がりです。あとは生徒さんたちに願いごとを書いてもらい、ひとり1人が、まるでおみくじを木に結ぶように、小さな笹の葉に結んでもらったのでした。
「子供たちが毎日笑顔で健康に過ごせますように」、「母やおばが健康で幸せでありますように」、「家族が健康で楽しく笑いながら暮らせますように」など、それぞれに大切な人々や想いがあり、どれも素敵だなと思わせられました。小さな笹の葉ですが、すべての願いが叶いますように。先生一同としては、「24期生全員無事に合格、そして卒業できますように」と短冊に記されていました。果たして結果やいかに。ちなみに私は、湘南ケアカレッジの代表として、「ケアカレが100年続きますように」と書きました。
今年の正月に岡山の田舎に帰省した折、「100年続く学校を」というエントリーを書き、それを読んだ父親にたしなめられました(笑)。そういうことを簡単に言うんもんじゃない。100年も続く企業なんて、そうはないと。確かに、新しく誕生した会社のうち、1年以内に半分の会社が、5年以内に80%の会社が消えると言われます。父親の心配はもっともですし、その暖かい気持ちは大切に受け取っておきます。
でも、本当にそうなのでしょうか。きちんと準備され、多くの人々を幸せにしつつ、情熱を持って運営されている会社や学校がそう簡単になくなるでしょうか。時代の波や制度の変更など、自分たちの力ではどうしようもないこともあるかもしれません。それでも、人間が老い、介護が必要になり、その役割を担う人たちが手を挙げる社会がそこにある限り、湘南ケアカレッジは100年先も続いていると願いたいのです。